BT-200

皇帝@妖精

銀河連邦の主力戦車です。
BT-200は銀河連邦の成立後の初期に完成した銀河連邦軍の次期主力戦車でした。攻守走ともにバランスが取れており、強いとは言いがたいですが低コストで量産と維持がしやすい設計です。
主砲は従来戦車と同様の120mm砲を採用しています。
性能面では帝国軍のEAT-5には及ばず、特に電子装備周辺が貧弱です。その代わりEAT-5よりは安価でした。

特徴としてはBT-134のようにレーザー反射素材を用いた複合装甲によって対レーザー砲および実弾兵器に対してバランスの良い防御力を持っている他、全高を低く抑えた設計によって被発見率を抑えています。
砲塔は大きめに余裕を持って設計されており、将来の武装強化や電子機器の増設にも対応しています。
エンジンも信頼性を重視したタイプを採用しており、エンジン室まわりの構造も整備がしやすいようになっていました。

しかし一方で性能向上のための革新技術の投入はあまりされておらず、良くも悪くも保守的で既存技術を利用した無難な設計です。
帝国軍のEAT-5は大量配備がしやすい設計を重視しつつも、次世代型戦車EAT-4に採用された技術を採用し、EAT-2を上回る戦闘能力を得ていました。
戦闘能力面ではBT-200はEAT-5に劣ります。

BT-200は戦闘能力面の不安を抱えながらも、現実的な思考を持った連邦軍幹部の一部に注目されます。当時の連邦には帝国軍のEAT-5を全てにおいて凌ぐ戦車を開発する能力がなく、また創設間もない連邦軍では圧倒的に戦車などの戦闘車両が不足していたため、ひとまず頭数を揃えなければならないという事情がありました。
現実思考の幹部からしてみれば、帝国軍の高水準な戦車に対抗する能力がなくとも、とりあえず平均レベルの戦闘力を持ちつつ非常に安価で信頼性に優れるBT-200は魅力的でした。
しかし他の連邦軍の幹部はこれを認めず、彼らは「BT-200では力不足であり、もっと強い戦車が必要だ。」としてBT-200の大量生産計画に反対しました。
これによりBT-200の量産は停滞し、連邦地上軍への配備が延々と進まなくなってしまいました。一方で、より強い戦車を求めた幹部達の手によって新型戦車の開発計画が乱立する事になります。

しかし・・・これらの戦車の開発計画の乱立によって、連邦地上軍が持つリソースが分散されてしまう事になり、BT-200の量産のみならず、それらの個々の戦車の開発をも難航させる事になりました。しかも上層部の新型戦車に求める要求がたびたび変更された事でさらなる混乱を招きました。
エイリアン戦争勃発直前には、新型の戦車が複数試験されていましたが、どれも性能としては中途半端だったり、パフォーマンスは高いものの信頼性や価格面に問題を抱えていたりと、なかなか思うような戦車が登場しませんでした。

これらの開発の乱立で帝国軍のEAT-5を凌ぐ140mm砲搭載の戦車も登場しましたが、これに脅威を感じた帝国軍の新型主力戦車EAT-8開発計画にも大いに影響を与える事になります。
エイリアン戦争が勃発すると、初期の帝国軍の敗退を目の当たりにした連邦地上軍では早急な主力戦車の大量配備が求められるようになり、これを受けて当初こそはBT-200の大量生産に反対した幹部達も渋々認める者が出てくるようになりました。
これによってBT-200はひとまず量産計画が大幅に拡充されることになります。
量産開始から連邦がエイリアン戦争に参戦する帝国暦41年まで、時間的にかなり余裕のない状況に追い込まれていたものの、連邦議会の良心的議員達や企業の協力もあり、またBT-200が安価で簡素な構造だった事にも助けられ、短期間のうちに連邦地上軍は大量のBT-200を獲得する事に成功しました。
その後、BT-200は後継戦車の開発の不調もありエイリアン戦争を通して連邦地上軍の主力として活躍する事になりました。

スペック

全長:7.6m(後部燃料タンクを含まない車体長)

武装:
120mmレーザーキャノン×1
8mmレーザーブラスター×2~3

搭載:
なし

エンジン:
反重力エンジン×2

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2014-12-27 09:57:15 +0000