讃岐を走った豊川の残党

うきは

先日、久々に琴電に乗りに行ったので、琴電を描いて見た
もっとも、現有車両を描いても面白くないので、すでに引退してしまった車両をチョイス
琴電詣でを始めたのは先達諸氏に比べれば随分遅い方であるが、
まだ辛うじて雑多車両が残っていた2001年ごろからである
色々見てみたい車両はたくさんあり、
琴電オリジナルの旧型はもちろん、元京急の230や、蔵王高速の注文流れ、三岐の払い下げ等々
そんな中でもなんとしても見ておきたい、出来れば乗っておきたい1つの車両があった
それがイラストの820とTcの810である
1940年木南車両製の豊川鉄道向けクハ101、102がその出自である
豊川鉄道は1943年に国鉄に買収され、鳳来寺、伊那電気、三信鉄道と共に国鉄飯田線となる
この101、102が豊川として最後の新製車で、そのまま国鉄に引き継がれた
1953年にはクハ5610と改番され宇部電車区、府中電車区を経て1962年に廃車
翌年に琴平線輸送力増強のために琴電にやってきた
8000形810、820を名乗り当初は1000や3000と編成を組んで使用されたが、
1964年には820が電装改造され方向転換、810と2両固定編成化された
戦時設計が災いして各部の痛みが激しかった為定期的に修繕が施されたが、
1970年代、80年代と大規模な修繕が行われていたお陰か、
ラッシュ時専用となりつつも21世紀までその姿をとどめていた
最終運行は2003年3月16日。後継となる1200型と4両併結運転を行って有終の美を飾った

乗って見たい車両だったものの、中々機会は訪れず
結局、乗車できたのは運用終了の前日。2003年の3月15日のことだった
旅客運転を行っていた私鉄買収国電最後の生き残りで、私の中でも最初で最後の1両であった

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2014-12-21 14:21:52 +0000