くゆらせ 思案する
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星の意思は「侵食」を以って何を成そうとしたのか。
「すべて」と融和し「全にして一」となろうとしたのか。
人は意思のつながりを持たぬ「個」であるが故、
「対話」をもってお互いの意思を伝え合う必要がある。
「個」である人が他者とつながるため、互いを理解するために必要な「対話」
それをすることなく「侵食」という手段を以って人を統べようとした星の意思は
あるいは最も効率の良い方法を選んだといえるかも知れぬ。
「すべて」と融和し「全にして一」となれば、人同士争う必要がなくなるのだから。
だが、多くの人は「侵食」の手を伸ばす星の意思を拒み、
「個」を、また「対話」によって時をかけ構築した大切な「人とのつながり」を守るため
星と戦うことを選んだ。
それによって多くの悲劇が生まれ、人は星を憎むこととなった。
星の意思は消えた。
だが、未だ星を信奉し、侵食を行う従者は存在する。
人々の憎しみがそこへ向かうのは当然といえよう。
星の意思が人にもたらした「傷」は、そう容易く癒えるものではない。
たとえ血が止まり傷口が塞がったとしても、「傷痕」は簡単に消えたりはしないのだから。
2014-12-20 04:26:23 +0000