【六花奇譚】ワタリ・ペーシェ【死霊兵】

椋助
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企画六花奇譚【illust/41660556】第6期【illust/46577209】に死霊兵【illust/46577397】最後の3人目を投稿させて頂きます。
どうぞ宜しくお願い致します。

[ 死霊兵 ワタリ・ペーシェ ]
 蒼玉ノ国 研究員 カードポイント:500 ジョブレベル:500

生存時:第1期【illust/43996426
 蒼玉ノ国 研究員 カードポイント:5 ジョブレベル:1

▼家族
夫:カズサ・ペーシェさん【illust/43971332】 死霊兵【illust/47102397
息子:サチ【illust/44542961】 死霊兵【illust/47260313
娘:イズミさん【illust/44526745】 死霊兵【illust/47139378

▼スキル
【夜光】
 …太陽の光を吸収し、暗い場所で青白く輝く肌を持つ。
  白い肌は強い光や寒暖などの影響を一切受けない。

【道連れ】
 …手を繋いだ相手を、その相手の帰る場所へと連れて行くことができる。
  また自身も大切なひとの元へ、迷わず帰ることができる。

【記録】
 …得たものも失ったものも、決して忘れることはない。

【青星の子】
 …空から降ってきた、誰とも繋がりを持たないまっさらな【星の子】からなる系譜。
  【星の子は魂に灯をともす】


これまでかけがえのないご縁を下さった方々へ、ここまで見て下さった方々へ、心より感謝をこめて。


【星の子の系譜】

夜空に広がる星々の中に、一際輝く青い星があった。

星が気まぐれに足元を眺めていると、蒼い砂の上、こちらを指して微笑む老夫婦の姿を見た。星は問うた。

「何故そのように私たちを見つめているのか」

老夫婦は答えて言った。

「私たちはあなた方について学問をする者でございます。
 あなた方の光があまりに美しいので、我々はあなた方の光を繋いでは物語に例えるのです」

星は少し考えてから、足元へ自らの光を一滴落とした。

光はゆるやかに老婆の腕の中へ落ちると、小さな赤子の形となった。星は告げた。

「あなた方の物語を聞きたいが、わたしにはわたしの光が分からない
 私の断片をあなた方に預けたい。同じだけ離れていれば、きっと私にも同じものが見えるだろうから」

そうして星は数度瞬いた。

ふと足元を見下ろした星は、白い鳥が舞う姿を見た。

そしてその向こう、大地の上に無数の小さな光を見た。

光は絶えず瞬き、繋がりあって大地に美しい模様を描いていた。星はそれを大層美しいと感じた。

「確かにあなた方の言った通りだった。私の戯れに付き合ってくれた、お礼をしなければ」

星はかつて光を託した老夫婦の姿を探したが、
蒼い砂の上のどこにも、空を見上げて穏やかに微笑む2人の姿を見つけることはできなかった。

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2014-11-30 07:38:24 +0000