サム・ブラウン・ベルトは何処に…?

巡幸雄(じゅんさちお)

ある日の人里警察署の朝。
今日も署員達がロッカー室で仕事着の制服に着替えていた。
そんな中、幻想入りしてきた冬型の旧型制服を身につけているある警官に異変が起こった。
警官(左)「無い!俺のサム・ブラウン・ベルトが無いぞ!何処にいったんだ?!」
若手巡査(右)「どうされましたか?巡査部長?」
彼が制服のボタンやネクタイ等を身につける為にロッカーの扉の内側にある鏡を覗いている僅かの間に、扉を開けた時にはあったはずの彼のベルトが無くなっていたのだ。
警官「これが無いと拳銃や無線等の装備が身につけられない。だからといって急遽俺が幻想入りした際に身につけていた現行型の夏用制服を身につけるというのも…困ったぞ…」
彼は頭を抱えているその近くで、ある少女が誰にも気づかれる事なく彼のベルトを持ってロッカー室から去ろうとしていた…。

こいし「この人達が身につけているこれ、とても興味深いなぁ。地霊殿に帰ったらお姉ちゃんにでも訊いてみよう♪」
無意識の内にはるばる地底から地上に散歩に来ていたこいしは、何故か人里警察署のロッカー室へとやってきていた。そして警官の身につけているサム・ブラウン・ベルトに興味を持ったのだった。

後日、地霊殿の主がはるばる人里警察署までやってやって来て妹の一連の行動について詫び、無事に彼の元へベルトは返ってきた。
警官は彼女の事情を知って「これは仕方ない」と許したそうである。
その日からこいしは人里警察署の常連客として署員達からお菓子を振る舞われたりしたのだった。

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2014-11-16 14:29:13 +0000