中央国軍の戦闘機です。
Wi-47は銀河大戦中期頃から登場した中央国軍の戦闘機です。
粒子反応エンジンを3基搭載する事で優れた速度性能と加速力を有しています。
中央国版SP-90とも言えるこの機体は優れた搭載力も持ち、それを活かして多用途機として様々な場面で利用されました。
固定武装は30mmレーザーキャノンが6連装となっており、あらゆる敵機を一瞬にして粉々に破壊します。
しかし一方で課題もあります。
特徴的なエンジンの3列配置ですが、これによって左右はともかく中央のエンジンの整備がしにくいという問題がありました。Wi-47に搭載されたエンジンはやや繊細であり整備上の細やかな配慮を必要としていたためこの問題はそれなりに深刻だったようです。
また横長の胴体とコクピット後方に配置された中央エンジンのインテークによって下方視界と後方視界は絶望的に悪いものになってしまいました。
しかしそれ以上に大きな問題であったのは、設計面における欠陥です。Wi-47は新鋭機の一刻も早い配備を望む中央国軍の意向によって予定を前倒しして配備が進められたため、いくつかの欠陥が放置されたまま実戦で使用される事になりました。
その内の問題の1つは先に挙げたエンジンの信頼性ですが、それ以外にも機体の強度不足、機体の前後バランスが取れていない事による操縦特性の悪化、アビオニクスの不具合などがありました。
機体や主脚の強度不足によって、本来の優れた搭載能力を活かせない事もありました。
銀河大戦終結後、Wi-47は徐々に姿を消していきます。
優れた性能を持っていたとは言え、Wi-47は高コストで整備性や信頼性面の不安、設計面の欠陥などがあったがゆえです。後者の欠陥は徐々に改善を見ていたとは言えども不十分であり、また後にSP-104というこの機体をさらに凌ぐ上位互換の重戦闘機が登場したのもこの機体が姿を消す大きな要因となりました。
ほぼ同時期に登場したTh-15が銀河大戦終結後も運用が続けられ、銀河連邦時代には大幅な改良型まで作られたのとはまるで逆です。
・スペック
全長:16.5m
武装:
・固定
30mmレーザーキャノン×6
・翼下・胴体ハードポイント
【対空任務時】
中射程空対空ミサイル×8 短射程空対空ミサイル×4 落下式増槽×1
搭載:
なし
エンジン:
粒子反応エンジン×3
2014-11-08 05:51:41 +0000