白沢図に曰く、炊飯用の釜が音を立てるのに鬼の名をつけて斂女というとある。この怪異が起きた時にその名前を呼べば、自然にこの怪異はおさまると、夢のうちに思った。
長々とお付き合いいただいておりました石燕妖怪興行もあと2体でめでたく千秋楽でございます。そんなこちら様、顔が見えなかったり、目元が隠れてたりするキャラクターって結構好きなんですけど、鳴釜も割とそのカテゴリーだなあと思ったり。
京極夏彦氏の『鳴釜』は徒然袋シリーズの第1話だけあって、結末がかなりハチャメチャ、ただしそこが面白い。短編なので読みやすく良作なので、ぜひ。本編を読んでないとわからない部分もありますが、それはそれで楽しめます。
2014-11-02 14:36:11 +0000