素敵企画様【illust/45834610】に遅くなりましたが参加させていただきます!
小さな町で産まれた少年は、それはそれは聡明で優しい子だった。
将来は教師になると夢見て、大好きな本に囲まれて育った。大きくなった彼はやがて一人の女性と結ばれ、娘も一人授かる。
夢であった教師という職までは行かなかったが、生まれ育った町で小さな学生塾を開いた。
ある日、授業中に生徒である町長の息子が生徒の女の子を虐めていた。
心優しい彼は、町長の息子をなるべく傷つけないように説教した。
しかし、それが彼の悲劇の幕開けとなる。
瞬く間に町長へと捻じ曲がった話が届き、彼は一家揃って町民から『いない者』として扱われる様になる。
夢だった学生塾は辞めさせられ、商人は食べ物を売ってくれず病気になった妻を担ぎ、病院に行っても医者は邪魔者扱い。
遂には病気が悪化して妻は亡くなってしまう。
悲しみに昏れる間も無く妻の病気が感染ったのか、彼もまた妻と同じく肺の痛みと吐血に悩まされる事になる。
そして、唯一の心の支えてあった娘ですらも町民の手により、拉致されて下衆な貴族に売り飛ばされてしまい、
やっと彼の元に戻った愛娘は只の『亡骸』となっていた…。
「許せない、許すものか…!!私の宝を奪った全てを許さない!!」
「すまない…本当にすまない…、怖かったろう、苦しかったろう…。」
娘の亡骸を埋めてやり呆然と立つ彼に、一人の商人が話しかける。
胡散臭い笑みを浮かべながら勧められた品物は、一体の人形だった。
その人形は幸せな頃の娘にそっくりで、まるで生き写しの様。
吃驚して言葉が出ない彼は、泣きながら無意識に人形を手に取って、
「…あぁ、あぁ。そうか、こんな所にいたのか…。」
そう言ってポケットから残りの財産を全て商人に渡した。
人間として大切な何かが壊れて行く中、ある日奇跡が降り注いだ。
その日から、病気と不幸に蝕まれた彼の人形劇が始まる。
†プロフィール
性別:男 年齢:35歳 身長:170cm(酷い猫背) 体型:ガリガリもやし
生まれ:郊外出身の冬生まれ 視力:眼鏡無しでは生活出来ない
好きな物:家族とコーヒー 嫌いな物:医者と貴族と他人と煙草
一人称:私 二人称:基本呼び捨て(女性にはさん付け)
武器:果物ナイフ(護身用) 職業:哲学者兼作家 所属:夜のフォリア
†カケラの力
ヴァールハルト(Wahrheit)
真実を知る事が出来る能力。制御が出来ず無意識に発動している。これにより幻覚や魅了といった物は効かなくなる。
嘘を見抜けるし偽物を掴まされることもないが、情報が頭の中に一気に押し寄せる為頭が痛くなる事もしばしば。
この力で彼は哲学に目覚め、作家活動をしている。
†性格
過去の事がきっかけでとても人間不信な性格であり、特に富裕層や医者等に対してはとても冷酷な態度を取る。
嘘や建て前等を見抜いてしまう為、極力人間と会話したがらない。
しかし、子供や女性には家族を思い出してしまい非道になりきれず、もし富裕層であっても本人は苦い顔をするだけである。
家族を守れなかった自分を卑下する癖があり、根暗で卑屈。だが、娘の生き写しであるドールには異様なまでの執着を見せる。
戦闘はほぼ闇討ちだが、ドールを傷つけようものなら身を呈して護るお父さん。
ドールが体の痛みを耐えているのを見る度泣きそうになり、少しでも長生きさせたいのでカケラは積極的に奪おうとする。
†契約
素敵なご縁を結ばさせていただきました!
白衣の天使がモチーフの愛娘 アルフォンシーナさん【illust/46290844】
「私は…私は夢でも見ているのだろうか…、もう、一生取り戻せないと思っていたのに…!
あぁ、愛おしい私のアルフォンシーナ。何処か痛い処はないかい?」
「無理をするなアルフィー。奴らは私達では到底適わん。此処は潔く撤退を…、
何をしているんだ!敵の手当をしている場合ではない…!…あぁ、もう、君ってやつは!」
「ゴホッゴホッ!…あぁ、大丈夫だ。これくらい、君の痛みに比べたらどうってことない。
…ありがとう、今日の歌もとても綺麗だ。…本当に、私には勿体無い位の娘だよ。」
「時間がない…私にはこの娘と居られる時間が限られているんだ…!
早く、早くアルフィーの為にもあのキセキを手に入れなくてはならない!
あの娘を傷つけ様ものなら、私が許さん。もう二度と失うものか!」
†姉妹契約
マスター:アラン・クロネリーさん【illust/46558814】
パートナー:オデットさん【illust/46488333】
日頃懺悔をしに通っている教会にて、またも娘を救えなかった事を嘆くホルスト。
その懺悔を聞いた神の遣いとそのパートナーが、暫しホルストを見届ける。
そして、救いの手は差し伸べられた。ホルストは娘との再会に喜び、心から感謝する。
元々家事好きな娘と共に、教会に不器用ながら少しずつお返しをするようになった。
「元々敵同士であったのに、吐き出せば楽になると思って通っていただけなのに、
…神は、いるのかもしれないな。本当に感謝してもしきれない。」
「じゃがいもの皮むきもろくに出来ない木偶の坊だが、何にでも使ってくれ。」
「アラン、オデットさん。信者から大量の花を頂いた。…花瓶は何処だ?
花で全然見えなくてだな、おおっと…!(ずっこけそうになる)す、すまない…。」
†CVタグありがとうございます!!
CCさくらのパパのイメージが強い声優様です、誠にありがとうございます!
タグロックさせていただきました(*´`)
キャプションは随時更新致します。
2014-10-13 15:44:53 +0000