2014年にドイツの古生物学者ニザール・イブラヒムによってスピノサウルスの新しい復元が発表されました。長い胴体と尻尾、驚くほど短い後足、中央が凹んだ棘突起など、これまで考えられてきたスピノのイメージと大分違います。また、スピノサウルスは骨が軽量化されている獣脚類にあって、骨密度が非常に高い事がわかったそうです。この特徴は水中で体が浮いてしまわない為の適応と考えられます。さらに口先には水圧の変化を感じ取る器官があり、これで鼻先を魚が移動するのを感じ取っていたのではないかと言います。これらの特徴からイブラヒムはスピノサウルスが半水生で殆どの時間を水中で過ごしていたと結論しています。しかし、この復元については多くの古生物学者やアーティストが疑問を持っているようで、このまま定着するかはわかりません。
2014-10-10 16:17:47 +0000