(これまでのあらすじ:艦娘への重篤セクハラ行為を繰り返すスミダ提督のもとにあらわれたブラック提督ハンター。テング・オメーンの狂人、ケンペイ天狗。「ニンポを使うぞ! ニンポを使うぞ!」スミダ提督はヤバレカバレで抵抗するもカラテの差は歴然。「ブラック提督殺すべし」50口径対物リヴォルヴァーの銃口が、スミダ提督に狙いを定める。)
ケンペイ天狗が引き金に指をかける。……だがその時! 執務室の窓ガラスが割られ、背負い式ネ20エンジンを唸らせた、謎の人物が執務室へと突入してきた! 一体何者か!? ……鋼鉄メンポにチクマ・オメーン! 右手のドウグ社製十四年式拳銃が火を噴き、ケンペイ天狗を牽制する! 1
「ヌゥーッ!」ケンペイ天狗が唸る。「アイエエエ! アイエエエ狂人!」スミダ提督のニューロンは焼き切れる寸前だ! 謎の侵入者はネ20エンジンの噴射を停止し、イアイ腰状態で着地。「監軍護法の執行人……憲兵参上!」「……監軍護法の執行人だと? ドーモ、憲兵=サン。ケンペイ天狗です」 2
ケンペイ天狗はアイサツ終了と同時に油断なくジュー・ジツを構える。執務室で睨み合うはネオヨコスカと南方海域の二人の死神。常人であれば発狂をまぬがれない恐怖空間である! コワイ! 極限の緊張の中で先に動いたのは憲兵。パンチか、キックか、それともイアイドか!? 3
だが、憲兵の動きはそのどれでもない。なんとドゲザである! 「それは何のサインだ?」ケンペイ天狗は混乱した。「ケンペイ天狗=サン、この提督に罪を償う機会を与えてくれ」「罪を償うだと? ブラック提督は法外の存在だ。生かしておくことはできん。この世の害にしかならぬ」 4
憲兵は床に額を擦り付ける。「ブラック提督が法外の存在だというなら、法を与えねばならぬ。憲兵は法をもって戦うのが使命。我々はその為にいる」「裏切られることになるぞ」ケンペイ天狗は呆れた様子で対物リヴォルヴァーを納めた。「改心せぬなら、再び殺しに来る」「感謝する」 5
「あ……アリガトゴザイマス! アリガトゴザイマス! 憲兵=サン、この恩は」「イヤーッ!」泣きながら憲兵に縋りつこうとしたスミダ提督に三式軍刀の柄頭が炸裂! 「グワーッ!」「イヤーッ!」さらにミネ・ウチ! 「グワーッ!」倒れるスミダ提督! 6
ゴ、ゴウランガ! ……スミダ提督は再び死を覚悟した! 「オヌシには今此処でトラウマを刻みつける。二度と軍紀を乱さぬようにな」ジゴクめいた刺すような声で告げられる無慈悲な宣告! コワイ! 7
「……ア、アイエエエ」スミダ提督は恐怖のあまり失禁し、大粒の涙を流した。ブッダは二人の死神を遣わし、自分を試しているのだ。艦娘たちに償おう。彼女達が帰ってきたら精一杯労おう。ゼンを学び生き方を変えるんだ。インガオホー。インガオホー! 8
……薄れゆく意識の中で哀れなスミダ提督は、贖罪の強迫観念に駆り立てられ、ただただ祈るのであった。死神のオシオキをその身に受けて。 9
◆天狗が出て殺す!◆ ◆ケンペイ天狗まとめ◆忍殺風艦これ二次創作◆
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2014-10-04 10:54:27 +0000