【PRWV】呼吸と引き金

hitode6


ブリッジからの指示に従い、アマタが照準を定め、僕が引き金を引く。
息がつまる。
まるで自分が人間ではなく、銃の一部、たとえば引き金にでもなったような気分だった。
「ミチユキ、タイミングがわずかにずれた。修正を求める」アマタが指摘する
僕が引き金なら、さしづめこいつは照準器と、それから弾倉といったところだろう
「わかってる。次はうまくやる」
深く息を吸って、吐く。
「うまくやるさ…月には母さんがいるかもしれないしね」
「母さん?」
「…いいや、なんでもない」
第二射の発射指示が届く
少しだけ人間に戻った僕は、再び引き金に戻る

■ビッグガン:宇宙での戦闘に備え、ジャンクパーツを寄せ集めて急造された大型砲。高出力の機体と直結し、強力なエネルギー弾を撃ち出すことができる。
飛び道具にとぼしいスーパーロボット用に作られたが、使用を想定されたロボット達がブラックホールを出したり拳からプラズマ撃ちだしたり刀一つで勝負し始めたので使用できる出力をもっていたアマタにすえつけられた

#PRWV#【月面都市包囲:防衛】#マシンセイバーズ#【アルテミス】

2014-10-01 16:03:37 +0000