【PRWV】猟犬と白狼【月面都市包囲:防衛】

Gond

「フン、この環境で私の機体から逃れられるものか!!」
「あなた達…邪魔だわ!」

刹那、最期まで必死の抵抗を行なっていた宇宙統一星団の指揮官機が残骸となって交戦の痕跡残る市街道路に平伏した。
統一星団の月面都市侵攻によりセレーネ外縁部は、着実に病魔に蝕まれる人体の如くそこかしらで苦痛の悲鳴を上げていた。

瓦礫と灼炎、立ち昇る黒煙に覆われたその街並みの中に、
多くの侵入者を平らげた二機の機動兵器が並んでいた。
一機は濃紺のカラーリングに巨大な二振りの長剣を構えた機体で、
両肩に付いている盾の効果もあり威圧感ある風貌を称えていた。
もう一機は白を基調とした装甲に鎧武者を彷彿とさせる装飾を
纏っており、それに見合う立派な太刀と脇差を構えていた。

「ふむ、この辺りの部隊は一掃したようだな。共闘感謝する、白と金の鎧武者殿」
「そのようですね、こちらこそリスクが減り助かりました、トンガリ耳の剣士さん」
「フフッ、カワイイだろう?私は学園都市艦ヘカテーのトリウィア学園で教師を務めている
コーネリアという者だ。君は?」
「私は当地区の防衛を請負った七野 瑞希と申します。
…ヘカテーと言えばセレーネから離れ航宙してると聞きました、それに関わるお方が何故こんな所に?」
「現在、月面都市への戦火に対してヘカテーは能動的防衛行動を採る事が決定してね、
都市艦を中心とする軌道防衛部隊とセレーネへの突入遊撃部隊を展開しているのさ。私はその後者ってワケ」
「なるほど、ここまで都市内部に侵入されている以上、
外の攻勢も相当のものでしょうね…あなたはこれからどうなさるですか?」
「そうさね、ドームゲートコントロールに向かった教え子の部隊が苦戦してるようでね、私はそちらに向かう予定だ」
「そうですか、私は他の地区へも少し足を伸ばしてみます。ご武運お祈りします」
「ありがとう、そちらもね」

月面都市防衛にあたる機体を勝手に拝借しちゃいました。不具合あればご連絡ください。
━━━お借りしました━━━
武装レイアウト鬼コワ、カンガルー・ドッグ【illust/46110554
鎧装甲のステキな白天狼【illust/46053693

#【月面都市包囲:防衛】#PRWVファンアート#PRWV#【アルテミス】#学園都市艦ヘカテー

2014-09-28 03:15:15 +0000