デスシップⅡ

皇帝@妖精

帝国軍が誇る究極兵器、その第二段です。
デスシップⅡはデスシップⅠの崩壊直後から開発・建造が始まりました。デスシップⅡの計画自体は初代建造中の時からありましたが、当初の予定では初代の運用データを集めた後に建造する事になっていました。しかし初代が自由同盟軍の攻撃によって破壊されてしまったためにデスシップⅡの計画は前倒しで実施される事になりました。
デスシップⅡをどのような艦にするか様々なアイディアが出されており、その中には初代の規模を大幅に上回る全長1000km級だったり5000km級デスシップの案も出されています。それに伴って主砲たる対惑星攻撃レーザーデスキャノンの威力増大も行なわれ、より大型の惑星や恒星すらも破壊可能な威力を持たせようという事すらも考えていました。
またデスシップを使った銀河系外部への移住作戦も考えられており、この世界の技術力ではまだ他の銀河系にいく事は非常に難しい状態でしたが、デスシップ内に1つの都市を作り何世代もかけて銀河間を航行して、他の銀河系に移住しようとさえ考える者もいました。

しかしそれらのほとんどの案は初代デスシップの崩壊により立ち消えになり、デスシップⅡの基本コンセプトはほとんど初代と同様の保守的な案が採用されました。デスシップⅡは初代同様に帝国宇宙軍の究極超兵器として、対惑星攻撃を能力と移動基地としての機能が重視されています。
一方で初代で問題視されていた弱点の改善、またより細かな問題点をできる限り改善しています。コンピュータウィルスに対するセキュリティシステムの強化、また予備の制御機構の設置、エンジンの動作の安定化、デスキャノンのエネルギー供給システムや冷却システム、照準システムの改良など多岐に渡ります。

特にデスシップ崩壊に直結したウィリスセキュリティシステムとエンジンの動作安定化の改善に力が入れられました。エンジンは新たに2基増設され、1基あたりの出力を落としています。これによってあまりにも高圧で稼動する反応炉によって難しい制御を迫られ信頼性に欠けていた問題を改善しています。エンジンの出力は全体としては初代とほぼ同等です。

デスシップをデスシップたらしめる主砲デスキャノンはその改良によって大幅に性能が向上しました。エネルギー供給機構の改良によって対惑星攻撃時のエネルギー消費の低減と最大出力の向上、対艦攻撃時における照準精度の改善などが行なわれています。また初代においては対惑星攻撃時の最大エネルギーチャージ充填中は、途中その一部のエネルギーを開放して対艦攻撃にデスキャノンを使用できないという問題がありましたが、デスシップⅡの改良型デスキャノンではそれが可能になりました。
しかし改良によって消費エネルギーが軽減されているとはいえ、相変わらず対惑星攻撃時におけるデスキャノンの消費エネルギーに対してエンジンのエネルギー供給力が不足している問題は満足に改善したとは言えない状況でした。

野心的なコンセプトが採用されなかったとは言えどもデスシップⅡは初代と比べるとその性能は大幅に向上しており、まさに初代の正統進化系でした。
しかし予定より早い建造により、ただでさえ初代の建造で財政が圧迫されていた帝国はさらに財政面での問題を抱えることになってしまいます。
それでもデスシップⅡはルードリッヒ大帝の意向で建造が強行されました。ルードリッヒ大帝は自分亡き後の帝国にはデスシップⅡが必要であると考えていたからです。ルードリッヒ大帝の大きな悩みとして帝国という超大国の頂点に立てる自らの後継者がいないという問題があり、唯一の希望であった後の3代皇帝ハインリヒは資質があれども若すぎたため、帝国の指導者にはまだ当分なれないだろうと思っていました。
ルードリッヒ大帝は自らが亡き後のハインリヒやその側近達のために、帝国統治のための切り札としてデスシップⅡを残し、彼らが帝国をまとめるに十分な能力を手にするまでデスシップの力を持ってして帝国を1つにしようと考えました。

デスシップⅡは帝国暦25年に完成しますが、まもなく自由同盟軍の総攻撃によって破壊されてしまいます。それと同時にルードリッヒ大帝も崩御し、その後の帝国は分裂の道を歩んでいくことになりました。
その後、分裂時代においては次世代のデスシップ建造計画がかなり本気で議論された時期もありましたが、帝国の国力衰退とエイリアン同盟の対等による一時休戦もあって廃案となり、エイリアン戦争時代にも一度議論が出ますが、この時も現実の問題としてなかなか進まずにとうとう建造される事はありませんでした。
しかし、デスシップに関連する技術そのものの研究は継続されており、帝国がまたそれを建造できる国力や時期を得たならば、再びそれは可能であるかもしれません。

・スペック

全長:500km

武装:
対惑星攻撃レーザー「デスキャノン改」
120cm連装マグナムレーザー
全方位型主砲レーザー
40cm連装重シップレーザー
40cm連装重イオンキャノン
12cm連装レーザーキャノン
4cm連装ビームキャノン
4連装多目的ミサイル発射管
牽引ビーム照射機
など

搭載:
艦載機 約5000~10000機程度(通常時)
艦載機 約50000機以上(最大搭載時)
バトルシップ100隻  軍事輸送艦20000隻以上
その他宇宙船多数 

エンジン:
超巨大高出力型核融合炉×11

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2014-08-15 17:33:52 +0000