■暑いのは苦手です…( ´_ゝ`)
以下はこの落描きのもとになった、グループgroup/751で載せたネタ
▼シズどたにゃんネタ
季節は夏、セミの鳴き声が五月蝿く響き渡る。
「暑ぃな…」
「うなー…」
暑い中、バーテン服を着た男がだるそうな声を出した。
同意するように猫の耳と尻尾を生やした少年のような猫が鳴く。
「おい、にゃんこ」
「なあ?」
ベンチで隣に座っているバーテン服の男、静雄に声を掛けられて、本に落としていた視線を上げる。
「明日もこの同じ時間くらいに来れるか?」
彼は煙草の煙を長く吐き、サングラス越しに空を見上げている。
「にゃ」
こちらを見ているかは分からなかったが、頷いて返事をした。
「んじゃあ、濡れても良い服か、水着持ってこいな、てか下に着てこい」
「……うなー」
一瞬、何を言ったのかうまく飲み込めず、返事が遅れた。
「ん、よろしくな」
頭をぐりぐりと撫でられる。
「それじゃ、俺ぁ仕事に戻るな、暑いから気を付けて帰れよ」
最後に2回ポンポンと軽く叩かれ、手が離れていく。
「うなー、にょっにゅにょ ににょにゅにぇにぇ」
手を振り、彼が立ち去るのを見送る。
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南池袋公園で、いつも同じくらいの時間に、約束をしたわけではないけれど、会っている1人と1匹。
何かするわけでもなく、だいたい日向ぼっこをしてうたた寝をしていることが多い。
今回みたいに何か誘われることは珍しい。それのせいか、少し気分が浮かれている。
それを見て絡んでくる主人の話は今回はしないでおこう。
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次の日、言われた通り下に水着を着て、水着から予測して、濡れた時のためにタオルや着替えも準備して、約束の時間、約束のいつもの公園に辿り着く。
「おう、待ってたぜ」
「にょー!しーずーにょ~」
とててて、と小走りで彼に近付く。
駆け寄る姿を見てか、言い切れていない名前呼びのせいか、何故かわからないが微笑まれる。
相変わらずバーテン服の彼だが、腕を捲っており、手には水が溢れ出るホース、足元もズボンを捲り上げ、ビニールプールの溜まった水に足を浸けている。
『……ビニールプール?』
いつも無いものがそこにある。
「に…ににゅにょにゃ にょっにぇににゃのにゃ?」
「ん?これか?たまたま家の物置に置いてあってな、最近暑いだろ?だから涼むのに良いだろうなーって思ってな、持ってきた」
初めの反応からすると、言葉は通じていなそうだが、欲しかった答えを言ってくれる。
「にゃんこも濡れて良い格好で入れよ、気持ち良いぞ」
にかっと笑って誘われる。
「うなー♪」
誘われるがままに、いつも掛けているベンチに荷物を置き、服を脱いで水着姿になってビニールプールに入っていく。
少し遠くで主人がイライラしたような顔で唇を噛み締めているのが見えたが、一時の楽しみを優先することにした。
水をかけたりかけられたりして、一時の夏の暑さを楽しむ。
続かない。
最近暑いですね、干からびそうです…門田と言う潤いが欲しいです←
2014-08-15 11:54:08 +0000