※R15・BL企画です。ご注意ください※
「ああ、開いてた。よかった。」
思わずぼそりと呟いて香月は店の中を覗きこんだ。
中は大きな衝立で奥と店頭が仕切られており、小さな棚に細々とした品物が並んでいるのが見える。
「ごめんよ。」
威勢よく声を掛けたが誰の返答もなかった。代わりに人の動く気配が奥でする。だが、全く表に出てくる気配がない。
この店を教えてくれた者が人見知りの激しい店主だから気長に、と忠告してくれたのを思い出し店頭に座る。
「俺はシキザクラから来た香月って彫金師だ。おめぇさんに仕事を頼みたくて来たのよ。気が進まねぇかもしれねぇがちょっとだけ物を見て話を聞いてくんねぇかな?」
この男にしてはかなり柔らかく静かな声音で話しかける。
どのくらい待っただろうか。
なんの音もさせず衝立の影から頭からすっぽりと布を被り顔を隠した青年が姿を見せた。
香月と目が合うと顰めていた眉を更に狭める。
小動物みたいだな───
これは話を聞いて貰うまでに相当時間がかかりそうだと香月は腹を括った。
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眞さんとの出会い。
宜しければこれを機会に眞さんにお仕事を依頼したいと思っています。
勿論胡散臭いおっさんは蹴り出してもいいのよ?(*´ω`*)
店の中、キャラシを見ながら描いたつもりですが、大きくイメージと違いましたら申し訳ありません。
お借りしました。
眞さんillust/45124538
素敵素材お借りしました。
illust/35033199
illust/35548507
illust/40217996
2014-08-07 21:30:30 +0000