【六花奇譚】ソルフレア 【第3期】

きつねの窓
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「勘違いしないでください。国のことも、家族のことも、僕にとっては関係ない。
 ……あなたのいない世界なんて、守ってもしょうがないんですよ」
「何か大切なものを失ってしまったような、思い出さなきゃいけないことがあるような気がするのに
 それがなんだったのか、今の僕にはわからないんです……あなたとなら いつか 見つけられるのかな?」

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◆名前: ソルフレア (鳥獣の血を引く牙虎族と獣人族の混血 ♂)
◆所属: 紅玉ノ国
◆役職: 戦士
◆カードポイント:【50】
◆ジョブレベル :【9】

◆所持スキル
【祈りの咆哮】祖父の誇りとともに継承した、周囲の魔物を咆哮で鎮静化させる番人のスキル。
【獄炎装】武器や体に火炎を纏うことで属性を付加し、全身の筋力を高める両親譲りの強化スキル。
【浄火】状態異常に侵された対象を熱を持たぬ炎で包み 毒などの穢れを焼き払う清めのスキル。
(※バッドステータスの回復のみで HPの回復など傷を治癒する効果はありません)

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■母:ミルフレア【illust/44429477
 ジョブ:戦士 / 所属国:琥珀ノ国 / カードポイント:20/ ジョブレベル:3
「母さん、息子の前なんですよっつ?!…父さんに愛の言葉を囁かれたいなら他所で……って、ああもう!!」
「この羽飾りが母さんにとってどれだけ大切なものか、今の僕にはその本当の価値がわからないんですよ?
 …それなのにどうして、母さんは僕にこれを渡したんですか…『祖国』を忘れてしまった 薄情な僕に…どうして」

■父:シーフ【illust/44536113
 ジョブ:戦士 / 所属国:紅玉ノ国 / カードポイント:20/ ジョブレベル:3
「ど、どうして父さんはそう臆面も無く恥ずかしいことを言うんですか! いちいち母さんのリクエストに答えないでください!」
「まったく 父さんは…折角、リュシーお婆様に似て強いのに…暇さえあれば、寝たり 食べたり 走りに行ったり
 幾つになっても風のように自由なんですから……その、まぁ…そういうところも含めて尊敬してますけど…」

■姉:グレタ【illust/45175026
「ちょ、姉さん!! 賊を追い払いたかったのはわかりますけど、適当にその辺の樹を引っこ抜かないでくださいっつ
 女性なんですから、もう少しおしとやかに…とは言いませんけど、それで もし手を怪我したりしたらどうするんですか…」
「見間違いですかね…姉さん。どう見てもお爺様や伯父さんの言っていた分量とは違う気がするんですけど…
 まさか、その缶から目量りで茶葉を掬ったわけじゃ…? …はぁ……適切な分量を守るのは、美味しい紅茶の基本ですよ!」
(……まったく、姉さんはせっかく美人なんですから そういう変なところで株を落としたら勿体ないんですよ…損するのは自分なのに)

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▼【ソルフレアの種族】
 祖父母の代から『琥珀ノ国』に仕えていた獣の一族の青年です。
 (詳しい来歴などは母子のステータスシートをご参照ください)
 牙は一定の期間ごとに生え変わる為、抜けた牙を加工して作った首飾りや装飾品などを御守りとして
 我が子や伴侶に贈る者もいます。(…が、当代のソルフレアは持っていません)
 体を包むオレンジ色の毛は、普段はただの飾り毛で触っても熱くはありませんが
 スキル発動時には全身をメラメラと包む炎となって周囲の物を焼き尽くします。
 彼自身は牙飾りを受け継がなかった代わりに、後述の理由にて
 母から『羽飾り』のイヤリングを貰っています。(一つなので片耳のみ)


▼『琥珀ノ国』滅亡と『羽飾り』について
 琥珀ノ国の魔物が暴走し、たくさんの命が失われた 運命の日。
 祝いの席へ参列すべく紅玉から戻ってきた彼は、わけもわからぬまま 異変の渦中で母とはぐれ
 一人向かった生家の森で、暴走した魔物に蹂躙される『祖父母の亡骸』を目のあたりにしました。

 傷だらけの体で寄り添うように力尽きた体に無慈悲に振り下ろされる鋭い何か。
 撒き散らされる温くて紅い雨。その凄惨な光景に 茫然自失となる血塗れの少年。
 駆け付けた母に助けられた少年には、後遺症を伴うような大きな外傷はありません。
 しかし、目覚めた彼からは『琥珀ノ国』に関する記憶だけがすっぽりと抜け落ちていました。

 優しくしてくれたはずの祖父母の顔には靄がかかり、親しくしていた同国の者たちの名前も顔も思い出せない。
 近しい親族以外との繋がりをすべて失い、白紙に戻ったページを抱えて生きることになった少年。

 愛すべき祖国の思い出を失った息子…やがて自分たちの後を追い『戦士』となるだろうその子に
 彼の母親は 最も大切な友の唯一の形見である『一枚の羽』と、自らの母の『額の宝石』で誂えた
 世界でひとつきりの『羽飾り』を与えました。

 それは、祖国『琥珀ノ国』を心から愛したもの達の想いの結晶であり、
 迷い悩みながらも 最期まで自らの果たすべき責を負って生き続けた者たちの存在の証。

 我が子に牙飾りを持たせることが夢だったはずの母が、
 自らの誇りよりも 親の愛よりも 継ぐべきものとして 息子に託したいと願った『心』でした。

 
 
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▼【ソルフレアの関係者様】

★国は違えど実の兄のような存在だと思っている母方の従兄
翡翠ノ国の戦士ディーゲミューツルーエさん【illust/45134629
「はぁ…きみみたいな息子だったら、父さんも さぞ『槍』の教え甲斐があったんでしょうね
  ……なっ、べ、別に僻んでるわけじゃっつ!……あと3年もあれば、僕だって……まぁ…その…人並みには…」
「ディー、僕たちのお爺様とお婆様はどんな方だったのかな?…2人が住んでいた森の匂いも 景色も
 きっと全部が大好きだったはずなのに、僕には何ひとつ思い出せないんだ。……これは罰なのかな?」

 
★先陣を切るその背中を守りたい 凸凹コンビな同国の戦友
紅玉ノ国の魔物使いロキ・フェアトラークさん【illust/45046174
「ちょ、ロキっ!!一人で前に出過ぎないでください!…最初に決めた陣形が崩れ…っ…ああ、もう後続部隊があんなに後ろに…!」
 (…まったく…彼に出逢ってからというもの、僕の周りは計算通りに行かないことばっかりだ…いつだって 調子を狂わされる)
「きみみたいに向こう見ずでトリッキーな動きをする男に 遅れずついて来られるのなんて、部隊でも僕くらいでしょう?
 だから ロキ、後ろは任せてください。…きみの背中は僕が必ず守ります……きみはただ、振り返らずに前へ突き進んでください!」
 (…きみの力が、いつだって窮地に突破口をひらいてくれることを、僕は誰よりも信じてますから…)


 

★素敵な花嫁様と巡り逢うことが出来ました!
蒼玉ノ国の僧侶ミラノ・プリーモさん【illust/45115690
(…なんて美しいひとなんだろう……陽に透ける鬣はまるで絹糸のように繊細で…
 しなやかなその身体の上では、雪のように冷たい白と ミルクのように温かな白が…優しく 細やかに 交ざり合ってるみたいだ…)

「…ぁ、ぇ…っと…す、すみません! 初対面の女性を一方的にジロジロと…見たり して…!
 …その、……あなたが……ぁ、いえ…あなたの『鬣』が とても美しかったので…つい」
(…なにを口走ってるんだ僕はっ!…「あなたがきれいなので見惚れていました」なんて、正直に言えるわけないじゃないか……)

「僕の生まれ故郷では、陽の光を内包したように輝かしい『琥珀』の色は、王の心を受け継ぐ 一等尊いものだったそうです。
 ……もしかすると、あなたのその美しい『鬣』も、国を超えて結ばれた『ご両親の心』そのもの なのかもしれませんね…。
 …深い深い海の蒼に、一筋の光と愛を溶かし込んだような…優しくて、とても温かい 素敵な色だと思います」
「…ミラノさんは、随分と兄上を慕ってらっしゃるんですね…。…やっぱり女性から見ると、年下の頼りない男なんかより
 包容力のある年上の男性の方が魅力的で………ぁ、いえ すみません……ただの 独り言です」
「あなたと話していると 欠けていた自分のピースが埋められていくような気がするんです。
 故郷のことなんて何も覚えていないのに…まるでそこに、あなたを通して見える『新しい世界』があるような…
 記憶だけではない、別のなにかまで満たされていくような……そんな、不思議な気持ちにしてくれる」

「初めてあなたを見た時、理屈や自分の立場など関係なく ただただ、美しいひとだと思いました……一目惚れ だったんです。
 敵国の女性を相手に、何を考えているのかと 心の中で戸惑いながら…それでも、想いをとめることは出来なかった…
 あなたが他の男の話をすれば この胸は焦がれ、あなたの笑顔や涙を見る度に 胸が強く締め付けられていく…
 こんな気持ちになったひとは他にはいなくて、自分のことなのに 認めるまで 随分と時間がかかってしまいました。

 僕はあなたよりも年下で、あなたの慕う兄上のようには あなたを包んであげられないかもしれないけど
 それでも、もし許されるなら …海へ旅立つその時まで、どうか傍にいて…僕にあなたを守らせて欲しい。
 あなた以上に守りたいものなんて、今の僕にはないから…
 この世で たった一つを守る為に命をかけるのが戦士だというのなら、僕にとっては それがあなたであって欲しいんです。

 …独り善がりなのはわかってます。見返りを求めたいわけじゃないんです…ただ、ありのままの心をお伝えしたかった…

 あなたが他の誰を好きでも、僕のことをどう思っていたとしても 構いません。
 お慕いしています、ミラノさん……世界中の誰よりも、あなたのことを…」

(どうして、あんなにも彼女に目を奪われたのか…何故、彼女でなければならなかったのか…それは自分でもわからない。
 失った記憶が 僕自身の意思では けして戻らなかったように、その理由や意味を考えてみても 気が遠くなるだけだ…

 運命を受け入れて明るく振る舞おうとする強さも 自分の感情や弱さに素直なところも
 最初はただ、自分にはないものに憧れているだけだと思っていたのに…いつの間にか 心惹かれていた。

 大らかで 優しくて 愛らしくて、無性に目が離せない気持ちにさせる人…
 異性としての魅力を感じさせながらも、どこか懐かしい落ち着きを与えてくれる不思議な人…
 彼女と出逢って、彼女と語らうことで、僕は自分が自分であった頃の記憶を 少しずつ拾い集めることができた。
 
 そんな彼女を、愛しいと思う …僕にとって失い難い、唯一のひとだと…

 その身に触れることが叶わなくてもいい……戦って死ぬのが戦士の運命だというのなら
 …僕はただ 彼女を守る茨となって、蒼玉の戦火に身を焼かれる道を選びたい…。
 たとえいつかは離れ離れになるのだとしても……この命は この心は どうか、彼女の幸せとともに…)

 
 
 
来期も素敵なご縁がありますように…!(´ヮ`*)

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2014-08-05 19:08:20 +0000