バートラインは帝国地上軍の軍人です。
帝国暦20年時点において、バートラインは帝国地上軍の最高司令官でした。
彼は指揮官としての才能にそれほど恵まれているわけでもなく、戦術面などはその他の才能を持った指揮官には劣ります。しかしその一方、彼は配下の兵士たちの士気を向上させるのが上手く、彼が率いる部隊の兵士は彼の命令ならば自爆攻撃すらも厭わないほどです。
バートラインは常に部下の兵士達を常に大事に思っており、彼は銀河大戦時代から帝国の軍人でしたが、当時は特にそのために軍上層部ともたびたび衝突しました。時には上層部の命令に逆らうなど、あってはならない行為にもおよぶバートラインを上層部は毛嫌いしていましたが、しかし彼の部下の士気を盛り上げるその能力は極めて有用としてたびたび処分を免れています。
バートラインは戦闘では可能な限り自らが戦車に乗り込み先頭に立ちます。そして彼は部下達を「戦友」と呼び、通常の指揮官のように後方で指示をするのではなく一緒に戦う事によって、どんな指揮官よりも現場を知っていました。
そうした経験は帝国時代に地上軍最高司令官となってから生きてくることになります。地上軍の予算が減らされる中、彼は次世代の地上軍戦力の増強に積極的に取り組みました。それによって生み出された新型兵器は、その時こそは予算の問題などによって大量配備はできませんでしたが、そこで得られたノウハウは後々に大きな役割を果たすことになります。
バートラインは非常に攻撃的な戦術思考を持っており、また博打的な攻撃作戦にもたびたび乗り出します。彼は「攻撃こそ最大の防御なり」と信じており、また積極的に勢いに乗ることで部下の士気を盛り上げ戦闘に勝利するという思考を持っていました。
博打的な賭けは多くの場合は成功しています。それはほとんどの場合、バートライン自ら前線に出撃し部下の士気を最大まで盛り上げ勢いに乗った戦闘ができた結果でした。
バートラインは地上軍最高司令官となった後もたびたび前線に出撃しています。彼は自分専用の地上部隊、通称「バートライン軍団」を持っており、そこには彼が中心となって開発した新型の戦闘車両が配備されており、また選りすぐりの高い練度、士気を誇る兵士達が所属し、間違いなく帝国地上軍はおろか銀河最強の地上部隊でした。
バートラインは帝国暦21年にデスシップの決戦で戦死します。当時、帝国軍最高司令部がデスシップに置かれていたため、地上軍最高司令官であったバートラインはデスシップにいました。彼の最後の任務は自由同盟軍の猛攻によりいたるところで火災が発生したデスシップ内において乗員を指揮し事態の収拾に当たることでした。デスシップの乗員は宇宙軍所属でしたが、緊急事態であった事もありダグネスが彼にそれを委任することになりました。
ちなみにダグネスにとって、バートラインは目障りな人物の1人でもありました。バートラインにとってもダグネスは部下の命を軽視し自らのプライドにこだわり、帝国軍を好き勝手に操っている人物として快くは思っていませんでした。デスシップの決戦の最中にも2人は衝突しています。客観的に見ても明らかに戦術的に正しい行動ではなく、帝国軍の面子と自分のプライドを優先するダグネスに対して、バートラインは怒りを露わにしていました。バートラインの死後、地上軍は彼を熱心に信仰していた弟子アドルフ・アイゼンバッハに率いられることになります。
2014-07-24 02:16:14 +0000