ニコラス・ケイジという役者さんは、DVDを5回借りたら2回は必ず観る破目に陥るくらい出演作が多いイメージがある。
色々観た中で自分の良かったのは『8mm』『スネーク・アイズ』そして『ロード・オブ・ウォー』辺りなのだが、先日観た『救命士』も中々のモンだった。
ニコラス・ケイジ扮する救急隊員が、全編疲れ切った(<いつもの数倍)顔で繁華街を救急車でかっ飛ばしまくる。
蒸し暑く汚れたアスファルトの上を闊歩するのは、チンピラに売春婦、シャブの売人、ジャンキー、宗教家にホームレス…イカれた街の暗部しかそこに居ない。
狂っているのは助けられる側だけじゃない。同僚の救命士や救急医療センターのスタッフも変人・狂人の類ばかり。毎日が戦場…というよりタチの悪い飲み会の3次会のカラオケの様な生活。
だが彼自身は悪態をつきながらもこの仕事・生き方からは逃れることは出来ない。何故なら”人の命を救う”事による無上の全能感が彼の心を麻薬の様に”蝕んで”放さないからだ…
顔は汚いけど目だけは綺麗っていう男は描き甲斐がありますな。更に数をこなそう…
2014-05-28 07:11:17 +0000