翌日、このちゃんにお返しするために四葉を探すせっちゃん。そして月日は流れ――。明「へぇ、そんなことがあったのね」刹「はい!あの頃からお嬢様はお優しく、その微笑みはまるで女神のようd」明「で、木乃香。刹那さんからはお返しもらえたの?」木「それがなぁ、せっちゃん、探しに行ったまま帰ってこんくて。おししょーさんが捜索に出たんよ」(「ちょ、おじょうさ」「刹那さんは黙ってて」)「そしたら、べそかきながら地面を這うせちゃんがいたらしうて。ふふ、笑顔にしたかったんに、結局うちが泣かせてしもたなぁ」明「刹那さん、その頃からヘタレだったのね……」刹「へたっ!? いえ、その後手伝おうとする師匠を抑えてちゃんと私一人で見つけましたからね!」明「あー、はいはい」木「ま、今はせっちゃんも笑顔やし願いも叶ったし。四葉のまじないはよう効いたなぁ」明「ん?願いって、笑顔になってもらうことじゃなかったの?」木「四葉のクローバーの花言葉はな、”わたしのものになって”いうんよ。うちも後から知ったんやけどな。せっちゃんと仲良くなりたかったのも、本契約を結びたかったのも、せっちゃんをうちのものにしたかったからなんやろね。もちろん、うちはせっちゃんのものやえ」刹「」明(あーあー刹那さん顔真っ赤。そういやこの間ネギから聞いたわ、”まじない”と”のろい”は同じ字を書くって。その本質は一緒だから注意しないといけないって) ~四葉の呪い~
2014-05-18 17:21:56 +0000