チリと東ドイツ

楚星蘭三

南米のチリ陸軍は19世紀末からプロイセン将校を顧問に招き、組織はもとより軍服や訓練法にいたるまでドイツ式になりました。ドイツ軍の影響は第二次大戦前まで続き、現在でも、独立記念日のパレードや外国賓客への栄誉礼で、折襟・シュタールヘルム・ガチョウ足行進の3点セットにお目にかかれます。
そのチリは1970~73年、サルバドール・アジェンデ大統領ひきいる「選挙による社会主義政権」の時期がありました。この時期、ソ連、キューバ等東側陣営との連携を深め、東ドイツとの国交も樹立されたのですが、実際、チリ陸軍と国家人民軍にどの程度交流があったのかは、不明にして存じません。おそらく軍同士の交流が深まる前に、73年のピノチェト将軍によるクーデターに至ってしまったのではないでしょうか。
ともあれこうやって並べてみると、さながら代替わりした老舗と、その分家筋の店、というおもむきですな(笑)。なお70~73年の時期というと、国家人民軍は地上軍の軍服もそろそろ折襟から開襟ネクタイ式に移行しつつあったはずですが、せっかくこういうシチュエーションですから、ここはやはりこっちの方にしました(苦笑)。
https://www.youtube.com/watch?v=OZfgD_-gJeo
https://www.youtube.com/watch?v=U3Kdic-Z2-4
https://www.youtube.com/watch?v=O22nS6RJmq4

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2014-05-05 03:31:34 +0000