落ちる訳にはいかない。
けれど、体に刺さった魔力杭は予想以上に体を蝕んでいた。
落ちる訳には、死ぬわけには……。
意思はあっても体は釘付けである。甲鈑に叩き付けられ、必死に声を紡ぐ。
「エル……ダ……」
「残念でしたね、わたしでした」
しかし、願いとは裏腹に意外な人物が躍り出た。
「怪我人が……整備屋が出しゃばるな!
ここは”私ら”の領分だ!
貴方は想い人が居るのでしょう!
だったら無理をするな! その為に”私ら”がいるのですから!
貴方たちの刃となり、剣となり、槌となり、そして貴方たちを守るための盾となっているのだから!!
それが、遊撃冥土隊なのだから!!」
断髪した銀髪を振り乱しながら彼女は叫ぶ。
それが、”彼女”と”彼”の為であるならば。
その身は、体は、手は、足は、
全てあの二人の盾となるだろう。
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こちら【illust/43276241】の流れをくんでいます。
不都合等ございましたらパラレルでお願いします。
■お借りしました
”魔星”のヴァシリ【illust/43052240】
うちの子【illust/41854360】は救援をします。
2014-05-03 14:34:20 +0000