今を遡り開戦数日前の話。
立ち寄った街にはいよいよ始まる戦の鉄くささが早くも強く香り
その中で生きる街民はそれでも尚たくましく商人は今だとばかり商売に精を出す。
歩を進め用件をこなしていくと、ふと中央広場にて声を上げる青い髪少女が目に留まった。
「宝石のような飴、飴はいかがですか?
オレンジ、カシス、マスカット…様々な味を閉じ込めました!」
賑わう街中で響く鈴のような声色は喧騒の中でひときわ明るく、ひときわ強い。
しかし、まるで宝石そのものの輝きは極稀に悪意の対象ともなるようであるが…
【報酬】の調達:その味わいから遠く離れた街では高く売れるという噂もある飴。
宝石のような見た目より貴金属として悪用される事も。
そしてその一角での会話。
「おやっさん、何で果物屋の店先に剣が… これ、売り物ではないの?」
「我が名はファントムレガシー、どうだ?俺と合体してみないか?」
「これはご丁寧に…ファンシーさん?面白い名前ね」
「略してはいけない」
「アルマギナの傭兵か…君達、うちで仕事をしてみる気はないかな?
君みたいな可愛い子なら大歓迎なんだがね」
「・・・・・」
「報酬は弾むよ。そしてその間寝床と食事は保障しよう。
気が向いたらでいい、断ったっていいんだ。
いずれにせよ、君たちとはいつか何処かで相まみえる事になるだろうなあ…
この戦乱、どこも人が欲しいだろうし。」
お借りしました
一度お会いしてみたかったファントムレガシー【illust/41905131】
兼ねてリベリス、蛮勇機関クリムゾン・グレイヴとしての傭兵依頼とさせてください。骸の傭兵アルマギナ、憑キのシスカ【illust/41955919】
2014-03-20 13:03:03 +0000