るい街外れの屋敷は、街の中でも噂になるほど広大だった。
その主人は先日事故で妻を亡くし、彼の元には巨額の金と、十三人の召使いだけが残る。
十二人の召使いたちは、それぞれの言葉でそれぞれの慰めをした。
後の一人の召使いである少女は、別段主人を慰めることをせずに、いつものように廊下に佇み掃除をしていた。
他の十二人の召使いたちは彼女のことを気味悪がったが、元々口数の多い方ではなかったので、咎めることはなかった。
しばらくした後で。
一人目は後ろからブスリと刺した。二人目は風呂桶に沈めた。
三人目は油を注ぎ火を付けた。四人目には千の硝子の破片を飲ませた。
五人目には摘んできた毒草のケーキを。六人目はか弱い力で首を絞め。
七人目はいつも叩いてきた箒でやり返した。八人目は寝ている間に窓からカーテンで吊るした。
九人目は大切に育てていた花壇の下へ。
十人目は追い立てた時に井戸に身投げしてしまった。
十一人目はキッチンで返り討ちにした。
十二人目は頭に杭を打ち付けた。
大切なご主人様は、彼女が自らキスをして、その愛しい舌を噛みちぎった。
「あたくし、確かに人を殺しはしたわ。
でも、あたくし、恋をしていただけよ。ね。そうでしょう。」
特別監獄兵団コキュートス【illust/41893543】にお邪魔しますヽ(*´∀｀)ノ
掃除洗濯雑用パシリなんでもどうぞ！！！
2014-03-03 19:05:28 +0000