フランス国鉄CC21000形電気機関車

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前作のCC6500形illust/40946945の交直流版で、1969年と1974年にアルストム社で2両ずつ製造されました。フランスのパリとイタリアのミラノ・ヴェネチア間をスイス、シンプロントンネル経由で結ぶTEE「シザルパン」号は1961年に登場しました。走行区間が1958年までに全線電化されていたため、初の電車TEEとなり、4電源式のスイス国鉄RAe TEE II形電車illust/3648070によって運行されていました。しかし、輸送量の増加により1974年に客車列車化され、パリからスイスのヴァロルブまでがフランス国鉄の機関車が担当することになりました。この区間は途中のディジョンを境に電化方式が直流1500vと交流25000V50Hzに分かれており、この区間に対応するためCC6500形の交直流版である本機が登場しました。イラストのCC21003号は1974年製の後期形ですが、アムトラックが北東回廊の高速旅客列車を牽引できる新型電気機関車のサンプルとして1977年にアメリカに渡航した珍しい経歴があります。アメリカ向けに電化方式や連結器、塗装などの変更を行い、X996号として北東回廊の電化区間で各種走行試験を行いました。しかし、本機はアメリカの風土に合わず、同時に借りたスウェーデンの電気機関車が優れた性能を発揮し、新型機は同機をベースとすることになりました。長らくパリ~スイス間の優等列車牽引に活躍してきた同機ですが、TGVの開業により活躍の場を減らし、1996年に交流機器を撤去してCC6500形に編入され、CC6575~CC6578となりましたが、2007年までに全車廃車となりました。本作は鉄道ジャーナル1985年4月号に掲載された図面を元に1.5/80スケールで描きました。(1/23追記)本機のパンタグラフは鉄道ジャーナルの図面を元に2基で描いていますが、実車は3基だったようです。参考:フランス国鉄の電気機関車 レイモン・ガルド 鉄道ジャーナル1985年4月号 http://fr.wikipedia.org/wiki/CC_21000 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B6%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%B3
http://www.amtrakhistoricalsociety.org/x996.html http://www.euroexp-railhobby.jp/scalemodel/sncf/sncf_el_dual_cc21000.html

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2014-01-15 12:20:28 +0000