りな子世界の命運をかけた戦いは終わり、傷つき疲れた多くの者たちが、休息を求めて故郷へと足を向ける。
成り行きで湧水（タレ）を探して回っていた人狼の女とドラゴニュートの青年も（傷つき疲れているわけでは全然ないが）新大陸の冒険者である自分たちの心の故郷・ニューゲートへと帰ってきた。
「ここにゅ！」
馴染みの店に入ると、一角に座って変わらぬ笑顔で迎えてくれるのは街の看板娘・カナリア。
旅の間お互い以外の話し相手に飢えていた二人は、ここぞと自分たちの旅を語って聞かせたのだった。
「…って感じで、各地の湧水…っつーかまぁどう見ても焼き肉のタレなんだけど…こうやって瓶に入れて集めてみたはいいんだけどさ」
「最後の一つ、『サシ＝ミ＝ジョウユ』がどうしても見つからなかった」
「コーゼンヴァー中歩いて回ったのになぁ」
『アマ＝メ』『カラ＝メ』『ミ＝ソ』『ポン＝ズ』４つの瓶をテーブルに並べて指先でつつきながら、人狼の女は疲れたため息をつく。
「にゅ…？」
「石板の形か？こう、これぐらいの大きさで、くさびを組み合わせたような古代文字が…」
青年の説明に、カナリアは胸の前でぽんと手を打った。呪いで不自由な言葉の代わりに、大きなスケッチブックにすらすらと文字を書く。
『その石板なら、町の外れで見たことがあります！町のお母さんたちがよく汲みに行っていますよ』
驚く二人に、彼女はにこにこと続ける。
『お肉にもお魚にも合って、ワサビを添えるともっとおいしいんです！』
最後の探し物は振り出しに在った――かくして二人は、五つの神秘の湧水を全て見つけることが出来たのだった。
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年内に間に合ったー！
公式エンディングから半年も経ってしまい大変今更ですが、PFNWお疲れ様でした！この妙なシリーズにお付き合いいただきまして本当にありがとうございました！
年が明けたらまたPFの季節ですね…オラ今からワクワクすっぞ！！₍₍ ᕕ(・∀・)ᕗ⁾⁾
ひとつめ【illust/34190858】
ふたつめ【illust/34612146】
みっつめ【illust/35129991】
よっつめ【illust/35512024】
■お借りしました！
ここにゅちゃ…カナリアさん【illust/34118081】
小柄かわいいベルルさん【illust/34236161】
ロゴ【illust/34153146】
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■企画元 pixivファンタジアNew World【illust/33956297】
※タグ等間違いがあったらご連絡下さい。
※不都合ございましたら極大魔法パラレルでお願いします。
（※本期間終了後ですがカナリアちゃんタグ付けさせていただきました。スルーしていただいて無問題ですm(_ _)m かなこかわいいよかなこぉ！）
2013-12-31 07:47:43 +0000