「君が私を彼女のもとへ導いてくれる勇者(メシア)かい?」
「遠路遥々来てくれたのだ。紅茶でも飲んで一休みしてはいかがかな?」
「貴様・・・よくも我が妻に傷を!!」
名前・イゾルフ・ドレクスラー(♂)
年齢・魔王になってから数えるのをやめた
身長・198㎝(角含・228㎝)
一人称・私/二人称・君(激昂時・貴様)
戦闘方法・[近距離]体術、[遠距離]魔法 どちらも一通りこなしている
災厄・「追憶の雨」彼が亡き妻を想って泣くと雨が降る。その雨に触れた人間はその人の一番幸せだった時の思い出に寝食を忘れて浸り続け、心安らかなまま衰弱死する。また、イゾルフの半径1m以内に近寄ると、勇者以外の人間は生気を吸いつくされてミイラ化して即死。(人間以外なら大丈夫) なお、これらの能力はイゾルフ本人にコントロールは不可。
補足→illust/40381741
過去話→novel/3208152
『昔々、小さいながらも豊かな自然と温暖な気候に恵まれた国がありました。鳥が歌い、花々が咲き乱れた、まさに楽園のような国でした。
その国の国民の大半は魔族でしたが、皆穏やかで平和を愛していました。若い魔族の王様は国民のために多くの善政を行い、そんな王様を国民達も慕っておりました。王様の最愛の奥様は国の中でも少ない人間ですが、愛情深く優しい女性で、王様との子供を宿していました。もうすぐ生まれる子供をみんな楽しみにしておりました。
しかし、隣国の人間の国がこの小さな国の豊かさを妬み、宣戦布告無しに攻め入ったのです。
多勢に無勢で、国民は魔族も人間も老若男女全て虐殺されました。
王様の目の前で、最愛の奥様はお腹の子供と共に惨殺されてしまいました。
その時、神様が王様に「力」を与えました。その不思議な力は、王様を取り押さえていた兵士達をミイラのようにしてしまいました。
王様はその力と持ち前の武術で、攻めてきた人間の国をたった一人で滅ぼしてしまいました。
仇を討ち終えた王様は、大好きな奥様の所へ行こうと剣で胸を貫きました。ところが、痛いだけで死ねません。何度も何度も突き刺しても死ねません。
投身、入水、焼身、あらゆる自殺法を試しても一向に死ねません。
そこで通りかかった人に殺してもらおうと近寄ると皆ミイラになってしまいます。なんとか遠くから弓矢で射ってもらっても、痛いだけでちっとも死ねません。
そこで王様は気付きました。自分は「魔王」になってしまったのだと。
魔王は「死ねないのなら、妻との幸せだったあの日々に浸り、狂ってしまおう」と
、奥様の遺骨を抱え、話しかけ、思い出をなぞって生活しました。けれども、魔王の精神も死ねなくなっていたのです。
魔王が泣くと必ず雨が降りました。そして雨が上がると、葬式の列がいくつも彼の城の前を通るのです。それで魔王は、自分の嘆きも人々を死に追いやってると知り、城から一歩も出なくなりました。
それから長い年月を過ぎた今も、魔王は誰もいない国の誰もいない城で、奥様との幸せだった日々を追憶しながら待ち続けています。
いつか自分をこの呪縛から救い、奥様のもとへ導いてくれる「勇者」が訪れるのを』
亡くなった奥様の骸骨を抱えている喪系魔王。奥様の所に逝きたいけど魔王の宿命のため死ねない。幸せだった思い出に浸って生きようと思っても狂えも出来ない。他殺を頼もうと思ったら近付いた人間みんな干からびて死ぬし、泣いたら災厄の雨が降るし、もう勇者助けて状態。
(2013年12月19日追記)
素敵な宿命結ばせて頂きました!!
可憐な勇者レティンさん【illust/40250277】
「よく来てくれた勇者よ。私はイゾルフ・ドレクスラー、君に会えるのを心待ちにしていた」
「そうだね、私でよければいくらでもお付き合いしようレティン」
「見苦しいのはわかっている。しかし、私にはもう、何もないんだよ」本人は死にたがってますが、中の人的にはどんな勇者様でもドンと来いです!
ただし、奥様一筋なので両想いは出来ません。
激しい殺し愛をしたい勇者様は、奥様の骸骨か遺品に危害を加えて下さい。無抵抗から一気に殺気満々になりますw
他の魔王様との交流もお気軽にして頂けたら幸いです。
素敵な企画元様【illust/39939230】
2013-12-14 11:01:38 +0000