私の落書き擬人化軍艦もいよいよフランス艦に挑戦。
何かポーズと言い、格好と言い、安直な感じが。
それはそうと、ダンケルク級戦艦は攻撃力・防御力・機動力を高い次元でバランスを取った高速戦艦(笑)。内外にはナチス・ドイツの装甲艦「ドイッチュラント級」に対抗するためと喧伝されたが、実際には次期主力戦艦への実験艦的意味合いも含まれていたため、旧来の技術に囚われない以下の自由な設計が投入された。
主砲・副砲への四連装砲塔の採用による軽量化。
機関のシフト配置による生存性向上、対空電探の採用。
対空・対艦両用砲の採用。
水線下装甲区画への浮力材の充填による対水雷防御等。
これらの工夫により、「装甲区画の短縮による軽量化」により浮いた重量を防御装甲の充実と搭載燃料の増加に成功している。装甲範囲は全長の60%に及び、船体重量の40%を装甲重量に充てられた。表向きは「ポケット戦艦追撃・捜索のため」の長大な航続能力と充分な防御力が必要とされたが、実際は通商破壊任務の性格も含まれた。
ただ、写真をみると、甲板前半分にしか主砲が無く、後ろ半分は副砲しかありません。本来は主砲があってもいい場所は水上機の発着施設になっており、火力はいささか頼りない気がします。
最高速は31ktで、当時の「戦艦」としては早い部類に入ります。
最大の欠点は「フランス製品」というところでしょうか。
完成後、程なくしてドイツ軍と休戦したヴィシー政権のフランス海軍旗艦になるも、政治上敵対していたイギリス軍に幾度と無くいじめられ、ドイツ軍が戦艦は接収しないはずの休戦条約を破り、戦艦を接収しようとしたため、ダンケルク級は2隻とも自沈、しかし、ストラスブールは死にきれず、イタリア海軍にサルベージされ、ヴィシーフランスに返却、しかし、ドイツに悪用されるのを嫌がった米軍B-25によって再び撃沈、後にスクラップにされてしまった。
なんだか陸奥以上に悲惨な艦歴だ。2度も3度も沈没した戦艦はそうないはず。
2013-10-31 16:13:02 +0000