名前:カラクティス 司るもの:楔、転じて深く刻み込む個人の記憶、言語、知識等
性別:男神 親:闇 一人称:私 二人称:汝
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その砂は深く闇からさらさらと溢れ、また闇へ沈みこんでいたのだが、そこから這い出た男はその砂地を離れることを望んだ。初めに脚を取られた時、男は深い知識を楔に留め、さらに上へ進んだ。二度目に脚を取られた時、男は言葉を楔に留め、さらに上へ進んだ。三度目に脚を取られた時、男は古く持っていた記憶を楔に留め、また上へ進んだ。そして最後にその脚が岩を踏みしめた時、男は留めたそれらを呼び戻したが、いくらかが未だその砂地に残ることになった。恐らくは、遺されたそれらの方が、慎重に仕舞われるべきものだったろうに。
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知識豊富、思慮深いが肝心なところが抜けている。哲人のように話すがよく聞けばボケをかましている。物語を多く話すが彼自身の記憶は定かではない。
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彼の楔を象ったメモに物事をしたためれば、長く忘れずに留めておくことができるとやがて伝えられる。
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企画元【illust/37798013】
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婚姻関係ありがとうございます!ルーモさん【illust/38284262】
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ヒトは己が足跡に楔を打ち、やがて野に居並ぶそれをもって導きと言うようだ。導き手には楔が必要だ、それはまた「先人」とも呼ばれる。
2013-09-08 07:14:06 +0000