東日本旅客鉄道E4系:
輸送量の増加にフレキシブルに対応でき、なおかつ通勤輸送における輸送定員の
確保を両立できる新幹線電車として1997年より投入された新幹線電車がE4系である。
ダブルデッカーの新幹線車両としては最初で最後となったアルミ合金製車体を
採用するとともに、8両編成を2本連結することで最大16両での運転を可能とし、
その分割併合システムの応用で新在直通車とも併結できる設計とした。
また室内では居住空間の改善やバリアフリー対応、
および各車両へのワゴン用エレベータ設置による車内販売システムの改善などが
E1系(illust/36227340)からの大きな改良点である。
50/60Hz両対応であるため北陸新幹線(長野新幹線)への入線は可能であったが、
実際に入線してみるとアルミ車体とはいえ重く、加えて4M4Tであったために
対重量でのパワー不足により、30パーミルの急勾配をクリアできなかったという実話がある。
東北新幹線の高速化事業によりE1系を置き換える形で上越新幹線に転属となったが、
2016年度をめどに全廃となる予定であり予断を許さない。
なお、16両編成で組成した場合の着席定員は1634人であり、
高速鉄道での乗車定員世界一としてギネスブックにも掲載された。
2013-09-04 13:32:09 +0000