大好きな物語です。
イラストは、自分の姿をけっして見ないように…と妻に褥で囁くキューピッドです。
子供向けの絵本なのに
本文の『やがて、夕暮れとなり、プシケーはベッドに入りました。夜もふけた頃、謎の夫がやってきて、ベッドに入り、プシケーを妻にしました。』の部分がセクシーでドキドキします。
以下、お気に入りの文を抜粋。美しいです。
ランプを高くかかげ、ナイフを手に持って、プシケーは夫をじっと見ました。
すると、そこにはあらゆる生きものの中でもとも美しい愛の神キューピッドが、その評判にふさわしい魅力をたたえて眠っているではありませんか。
(略)
プシケーは夫のバラ色の頬と白い喉に落ちかかる金髪の巻き毛に見とれました。
肩にはえている翼は夜露のあともみずみずしく、輝くような白でした。翼がたたまれているいま、表面をおおっているやわらかな羽毛は小波のように、やさしくゆれています。
2013-07-17 10:31:47 +0000