「あなたが、私をつれていってくれるひと…?」
「なにもしらないの……あなたが、おしえてくれますか…?」
【illust/31871542】こちらの素敵企画に2キャラ目失礼致します!
◆サラサ
(見た目年齢)16歳/一人称:わたし、二人称あなた、呼び捨て
遺跡内で目を覚ました獣の耳を持つ少女。
かつて繁栄した文明の象徴的な存在だったが、かつての文明は滅び 彼女を必要とする者はもういない。
祖の歴史が風化したルク族【novel/2536685】【illust/35783586】の祖の守るべき存在だったもの。
何に対しても従順で感情は希薄だが、発展途上なだけであって変化する余地はあるかもしれない。
心に決めた相手に対しては慈愛の心で深く包み込み、全てを受け入れる。
◆星砂の花嫁
星の魔法を操り、星の軌道を読む事で神託をする、古代国家の象徴の末裔。
リャナンシーと夢魔に性質は近いが、相手の寿命を削るのではなく 自分の寿命を削る。
自分の心に相手の精神を入れる事で、相手に快楽や癒しの全てを与える事が出来る。
恋をした相手に生涯をかけて尽くし愛そうとする性質を持つ一方で、精神力の低い人間の場合、帰って来れないかもしれない。
比較的性質は大人しいが、伴侶を傷付けられた場合における反射的な戦闘力はかなり高い。
血を色濃く継いだ女児の場合、恋をしてから徐々に寿命が削られていく。
◆スキル説明
【楽土の夢】:相手の精神を自らの心の中に入れ、心を癒す
【星詠み】:星の軌道を読みとり力を借りる。サラサは歌唱魔法として応用している。
【捧ぐ命】:相手に能力や幸福の全てを与える代わりに、恋をしてから寿命を削っていく
◆素敵な旦那さまに連れて行って頂きました!フォルカスさん【illust/36864053】
「フォルカスに出会うために わたし、ここにずっと いたのかもしれない、だからもう…大丈夫」
「たくさん、おしえてください わたしを、あなたのせかいで いっぱいにして」
「あ あの…鍋が…爆発してしまいました…」
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出会ってから徐々に記憶を取り戻し始めた時には、余命が幾ばくもない事は知っていた。
この身を削る想いが恋なのだと。自らの選んださだめなのだと思えば、納得するに至るは早い。
少しづつ衰弱していく体を持て余しながらも夫や、子供たちの成長を見守る事は只々幸せな日々であった。
人と接する事がこんなにも愛おしく、また、こんなにも切ないものであったのだと改めて知る。
こんなに大切な物ができたというのに、全て置いて行ってしまう自分が憎いと思い、
随分欲張りになった物だと、不思議とおかしな気持ちになるのであった。
ある星の流れる夜、サラサは家族を呼び「星が見たい」と伝えた。
抱きかかえられ外へ歩き出し暫くするとふいに体が、軽くなっていく。
ああ、還るのか。そう思った。歩みを頑にやめぬ夫の頬を撫で首を振る。
もういいのだと、私は十分幸せであったと。
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「フォルカス、愛しているわ」
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忘れ去られた文明の象徴の娘、サラサが
最愛の夫に見せた最期の表情は、とても穏やかであったという。
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「私を 見つけてくれて、ありがとう」
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貴方が空っぽの私の世界を満たしてくれた。
私にとって貴方はひとつの世界だった。
最後に残った光が、瞬いては消える。
星は巡り、ひとつ命は天に還れども 父の袖を引いた娘と、俯いた息子の命と共に、物語は続いてゆく。
4期も引き続きお邪魔します!問題などありましたらお知らせくださいませ。
引き続きお話したり知り合ってくれる方も募集中です。国問わずお気軽にメッセージ等どうぞ!
企画用アカウント【twitter/azk_kikaku】素敵な企画元さま【illust/31871542】
2013-07-07 03:33:45 +0000