ウィンドラントの最新鋭戦艦プリンス・オブ・レグルスブルグの前では巨人のヌゴールすらも小人の如き存在。不運だったのはウィンドラント領内であった事。領内でのプリンス・オブ・レグルスブルグは無敵に等しい。十二分の性能を発揮した主砲の連射はヌゴールの左足を打ち抜いた。巨体の血は川となってウォルツル湖に流れ込み一部を赤く染めた。いくら救護隊員のアリエス・アルディラillust/3525308でも手の付け様が無い。彼女の本来の魔力があればどうにかなったのだろうか?しかしこうなった今、そんな事言ってもどうしようも無い。■事態に気付き、いち早く駆けつけたライチ衛生兵illust/3604328はその状況に唖然とした。あまりにも遠くから見えた所為か第8救護隊illust/3601660そして国境なき治療ギルドのメンバーillust/3573649も駆けつけた。頭数が揃った所で治療というよりも土木工事が始まった。アリエスも得意の裁縫と救護の腕前を振るった。なんとか一命を取り留めたヌゴールは後日アリエスにこう言ったものだ。「私を戦艦に例えると、我らは敵艦を五隻沈め一隻の私が沈んだ訳だ。これは大勝利だとは思わないか?はっはっは!」それを聞いたアリエスは何も言わず怒り、しばらく口を聞いてくれなかった。■追記4/7「上の戦艦にガーゴイル(不思議の海のナディア)が乗ってそうだと思うのは私だけだろうか?」■illust/3689642←次回 前回→illust/3626062
2009-03-29 15:23:59 +0000