ダークグリーン襟のM37型野戦服を着用した1938~39年頃のSS親衛連隊“アドルフ・ヒトラー(LAH)”のSS上級曹長です。◆SS用の野戦服であるM37型野戦服の色は襟も含めてフィールドグレーとなっていましたが、1939年前後から襟がダークグリーンになっていたM37型野戦服がLAHの兵/下士官の間で着用される様になります。これは当時SS-VTに大量導入されていた陸軍型のM36型野戦服に少しでも似せる為、襟をダークグリーンにする改造が行なわれていましたが、この様な改造はLAHのみで行なわれ、他のSS-VT部隊では余り行なわれませんでした。なお、この様な改造はSSの規定で禁止されていましたが、LAHでは公然と改造が行なわれていました。◆戦前のSS-VT下士官が着用していたSS型野戦服には兵/下士官を示す黒と銀のねじりコードが襟周りに施されていました。しかし、陸軍型のM36型野戦服の導入が始まった1938年頃から『トレッセ』と呼ばれるアルミテープが襟周りに施される様になります。このトレッセは下士官である事を示す目印として陸軍では既に使用されていましたが、SS-VTでも陸軍と歩調を合わせる為に陸軍型トレッセを追加で導入する事となります。
2013-06-09 13:40:35 +0000