第256弾は、バグラー。(不確定は185番の「道化」)
道化師の格好をした、謎のラッパ吹きです。
バグラーは直接的な攻撃をしてきません。
殴ろうと斬りつけようと、調子はずれのラッパを吹き鳴らしつつ、こちらの周囲をぐるぐると回るのみです。
しかし、冒険者はバグラーを明確な「敵」として認識しています。
理由はラッパの音。この音を耳にした者は魔法の力(MP)をごっそりと奪われてしまうからです。
強力な魔物を相手取る戦闘において、魔法が使えない状況は詰みに等しいものです。
1ターン目が勝負の勘所であるウィザードリィでは、攻撃、防御、補助、すべてを総動員して相手の出鼻をくじくことが定石です。
ところが魔法を使えない場合、この対応の幅が10分の一以下になってしまいます。実質的には全滅の一歩手前のような状況でしょうか。
通常ならば帰り道の分を想定してMPの計算をするところですが、バグラーはそのペース配分を乱してパーティーを窮地に陥れるわけです。
バグラー本体にはレジストの類はありませんが、不可解なほどの体力を持っているため倒す頃にはこちらのMPが尽きていることも多く、また逃げても延々と追跡してくるという性質の悪さ。
こいつと出会った日は運が悪かったと諦めて、さっさと探索を切り上げたほうがよろしいかと。
2013-05-22 10:32:07 +0000