*さて、本日の短時間挑戦は列車で御座います。
御覧の通り列車とは申せ、殆ど背景。
今回は大きな挑戦とも言うべきかも知れませんね。
当然、線よりも塗装に相当骨を折り、お時間は20分となりました。
*本日の列車は高山本線のキハ48形列車で御座います。
高山本線は岐阜県の岐阜駅から富山県の富山駅まで至る路線なのですが、本州の本線と着く物の中で唯一地方交通線に分類されるのだとか。
そして、その路線はJR東海や西日本と、複数の会社の管轄と成っております。
とは申せ、飛騨地方へのアクセス路線で御座いますので観光路線としてしっかりとした地位を確立しております。
今回の列車は旧国鉄が製造した気動車で、1977年から1982年までの五年間に888両というかなりの数が製造されたとてもポピュラーであった物。
今現在であっても全ての線路に電気が通っている訳では御座いませんし、この当時であれば尚のこと。
電気を不要とする気動車は必須とも言うべき車種で御座いますね。
唯、エンジン出力こそ増した物の重量も増加したお陰でその恩恵はほぼ皆無とも言うべき何とも中途半端な勘も否めない存在では御座います。
それ故、より高性能で維持費もお安く抑える事が可能になった新型への置き換えなども進んでおり、廃車や一時保留という車両も発生してきております。
1950年代に量産されたキハ10系が70年代に一気に老朽化した上、労使紛争の激化も伴い労働環境や接客設備の改善を余儀なくされ、60年代に設計された量産形式の車両を元に強化や改良を行ったマイナーチェンジ車両で、耐久性を高めたのが特徴なのだそうです。
ですので、ある意味で言えば急遽作られた代物。
出力向上などと言った物を悠長に研究する間がなかったのでこうなっても致し方もないのかも知れませんね。
ちなみに、今現在は生き残っている車両全てのエンジンが換装済みで一応なりと燃費や出力の改善には繋がっているのだそうです。
そして、この車両のみ2011年6月14日より旧国鉄一般形気動車標準色、要はツートンカラーに塗り替えられ、そのままツートンキハという愛称も与えられております。
*本日の撮影者さんは当然山犬さん。
高山本線水鏡と呼ばれる水田地帯の撮影シーズンと成った為撮影機材を担いでお出かけで御座います。
他の方々が微風一つで水面が乱れて撮影出来ない鏡あわせの車両の姿を、風その物を操って平然と無風化。
様々な地点の絵になる所で撮影を行い、意気揚々と帰途につくのでした。
そして、当然その記事は旅行好きの妖怪さん達に大人気となり、あっという間に新聞は完売。
撮影してきたお写真の数もあり、急遽写真集まで作る次第と成りました。
2013-05-22 10:04:31 +0000