負け戦のたびに育つ、彼女の命を喰らう蛇。
気付いていないわけがなかった。恐らく、彼女が長くないことも。
しかし、指摘したところで何になるというのだろう。
既に運命を受け入れた者に、中途半端な己ができることなど何もない。
それがたとえ、初めて出会った「友」と呼べる存在だとしても。
――できることがあるとすれば、一時の安らぎを得られる場所を護ること。
それだけが、精一杯だった。
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呪いの内容と刺青の成長は見てるので、推測はしているけど……というお話。
心配だけど気休めにもならないし、自分は逃げた者だと思ってるので沈黙を守ります。
お借りしました:解体屋さん【illust/34131913】
存外自己肯定は弱い【illust/34126199】
2013-04-14 05:07:17 +0000