「昨夜すっごく幸せな夢を見たんス」___穏やかな昼下がりの医務室。目の前にいるイロさんは自分を一瞥すると「どんな」と聞いてきた。「いや、それがね、どんな夢だったか覚えてないんスよ」「はあ?それで何で幸せだったって分かるんだよ」「目が覚めた時の満足感?充実感・・・スかねえ?」「意味が分からん」「自分も言っててよく分からないッス」イロさんの手元にあるトランプをぼんやり眺めながら、昨夜見た夢を思い出そうとしてみた。___嬉しいような悲しいような。でもキラキラ輝いていて、誰かが笑っていた気がする。そう懐かしい家族のような温もり。___「頭は覚えてないけど、心が覚えてるんスねぇ・・・」「夢のことより現実を見たらどうだ」「は?」「今日はアオイの誕生日だろ」「・・・・あ」「忘れてたのかよ・・・」そうしてイロさんは苦笑すると「誕生日おめでとう」と言ってくれた。__「有難うッス」その時感じた幸福感は、夢の中のソレとよく似ていた。****お借り致しました!!ビアンコさんillust/31543682!聖夜さんillust/31490477!アッシェさんillust/31508957!リティゴさんもとい、あしながおじさんillust/31323023!イロさんillust/31490477!問題ありましたらご連絡お願い致します!
2013-04-07 00:59:30 +0000