かつて戦前、戦中に存在したセラコムの始祖「東京貨物電軌」の戦前から戦後までの名称「帝都貨物電軌」が投入した急行電車(このころ特急と言う称号は無かった)。初期開業区間の千住(今の北千住)と宇都宮を結ぶ特急として運転され、飾らないスタイルから今でいうところのビジネス特急の走りでもあった。 いわゆる湘南顔スタイルと、モケットを使用した高級な座席は定評があり、当時から帝都市民のあこがれとして東武特急と並び存在していた。近年首都急博物館にて復元がなされた往年の名車である。何と言っても国際特急を目指したサボが特徴的であり、日本語の下に英語、更にドイツ語の表記があるのが珍しい。 この姿は登場当初の姿であるが、戦前はドイツの名列車「フリーゲンダー・ハンブルガー」を思い起こさせる埋め込み式ライトに下部覆いという大規模な改造を受けた車両もあった(すべて戦中に解体)。 因みに、車体側面の1は一等車のこと。
2013-04-04 01:25:06 +0000