「………彼らが大いに『腕を振るって』我々の診るべき患者を増やそうが、彼らが開拓民に叩きのめされて我らの患者になろうが、我々にとってどちらも大して違いはないということだ」
偶然立ち寄った開拓村で偶然『同朋』に出会った、と報告してきたその「看護婦」に、医師は言った。
「ドードー鳥を連れ歩く奴が、私以外にいるとはな。しかも聖職者で、更には開拓者の敵か」
性別も感情もあまり表に出す事がない「女悪魔」の医師が、珍しく看護婦の頭を不器用に撫でて、救急箱に薬瓶を詰めてやる。
「…その物好きで物騒な男に届く様に、その同朋に薬のひとつでも渡してやるがいい。………そして、人に傷つけられてもなお、人と共に生きていく道を選んだことを、貴様らが恥じる必要はない。私が助けたあの日から、貴様達は我が病院の『医師』だ。この仕事に、人も鳥も正義も悪も関係ない。我々は、怪我人がいれば癒す。それだけだ」
<とある病院にて>
■ぴく鳥ファンタジアとピクファン食料の間のお話。描かせて頂きました。【illust/34418949】より。きっと色々お話してたらいいな尖兵3号さん。そして今後の動向が気になるルッディさん(illust/34379416)■うちの神出鬼没系医師&病院&モブ(illust/34149277)(illust/34245998)
2013-03-26 15:59:14 +0000