*さて、本日の短時間挑戦は飛行物体で御座います。
御覧の通り下から見上げた様なアングルで御座います。
そのアングルの上に、実はこの機体、少々特異なバランス配分となっておりまして、その点でもかなり苦労することに。
そして、更に水蒸気と言う事もあってお時間は22分という結果に。
*本日の飛行機はロッキード社のC-130ハーキュリーズで御座います。
これは、ヘラクレスの英語読みなのだそうで、お名前の通り力強さが自慢の輸送機で御座います。
1954年8月29日に初飛行を行ってから半世紀立ちますが、未だ現役の上、生産され続けております。
西側諸国を中心に69カ国で運用されていることから、この機体の素晴らしい完成度が良く解りますね。
現在の最新型はC-130Jスーパーハーキュリーズという物なのだとか。
短距離離着陸を特異とする輸送機なのですが、補助ロケットを装備することでより短い距離で離陸も可能になるのだとか。
補助ロケットというのがアメリカらしい合理的な考え方で御座いますねぇ。
当然、飛行機にとって命とも言うべき離着陸距離の問題を克服している上にかなり大きな輸送機に入りますので、世界最高の輸送機の呼び声も高いのだとか。
そして、汎用性も高く、それ故様々な物に特化した派生種が数多存在するのだそうです。
今回描いた水上機型の物などもその最たる例でしょうねぇ。
唯、どの派生種かは不明で、取り敢えず、最新型ではないのだそうです。
元々見せ一運用を念頭に置いて設計された物で、砂漠でノリ着地区や車輪にそりを着けて南極などへ物資輸送など幅広く用いられているのだとか。
砂漠とは申せ、岩漠、礫漠等一纏めにし辛い部分も御座いますし、そう言った場所での離着陸なのでしょうねぇ。
ちなみに、この飛行機の運動性能の高さを物語る実験が1963年に行われました。
巨体を持つ輸送機を航空母艦へ発艦、着艦ができるかという物でした。
そして、カタパルトやアレスティングワイヤーなどを用いることなく着艦、発艦を見事成功させてしまいました。
これは、普通の艦載機であってさえ容易ではないことで御座います。
そして、こちらを開発したロッキード社なので御座いますが、間髪入れず旅客機であるL-188を売り込み始めました。
ですが戦術輸送機であるC-130と違い、こちらは設計などのミスさえも重なって墜落事故さえ起きてしまう始末。
当然、販売は低迷し、一縷の望みを掛けたL-1011でさえも商業的失敗を果たしてしまい、そのまま民間旅客輸送部門は撤退したのだとか。
ですが、それとは裏腹に未だこの輸送機に匹敵するライバルが一切出てきていないこと。
更にアメリカ空軍自体が次世代機として後継機を作ろうという計画があるにはあったそうですが、それも又頓挫中。
故に、50年を経た今でさえ自身の地位をしっかりと守り通すことが出来ております。
余談で御座いますが、航空自衛隊も1984年から98年にかけて16機を購入しており、愛知県小牧基地第1輸送航空隊第401飛行隊で運用されております。
当然、これだけ有能な機体ですので、海外派遣の際にも使用され、イラク派遣の際に大いに役立ったそうです。
そして、2006年にはこの機体の大きさを活かした機内医療活動ユニットが納入されました。
海上自衛隊も又老朽化の進むYS-11Mからの乗り換えとして中古品6機を購入予定なのだとか。
外見的特徴は兎に角胴が短く、又羽が長いことで御座いますね。
そして、やはり胴の短さをカバーする為なのか、水平尾翼もかなり長く、漢字の「士」のようにさえ見えます。
エンジンも又特徴的で、最晩年のレシプロ機の様にプロペラ軸の下に別途吸気口が存在しておりますね。
*本日の見学者さんは、多分哨戒任務兼用の機体であろうと判断致しましたので、山犬さんで御座います。
列車や旅情記事ばかりが目立ってしまう山犬さん。
事実、他の記事を書いても諸事情で打ち切られたマンガ以外は鳴かず飛ばず。
下手をすればカラス天狗さんのゴシップにすら負けてしまうほど。
マンガ復活を望む子供型妖怪さん達の声はある物の、山犬さんの真面目さに常に何でもOKして下さるはずのスポンサーさんご自身が禁止令を敷いております。
それ故、新しい新境地を求める為に今回は現世でも海外にお出かけで御座います。
其処で見かけた沿岸警備隊の物らしき巨大な鉄の鳥。
鳥と言うには剰りの巨体。
その上、これ迄見た事のある鉄の鳥と違い足はタイヤではなく、奇妙なボートの様な物。
興味をそそられた山犬さん。
人間から見えない事を良い事に、その日一日パトロール飛行から整備などの至る迄延々とついて回るのでした。
2013-03-16 10:31:54 +0000