日本国有鉄道962形→東日本旅客鉄道925形10番台:
東北・上越新幹線開業に先駆け、営業用車輌の先行試作車として1979年に登場したのが962形である。
高速試験車だった961形をベースにしながらも、東北・上越新幹線用試作車ということもあって耐寒構造を徹底的に施しているのが特徴。
また電気方式も交流25kV・50Hzのみとなった(961形は50/60Hz両用)。
カラーリングはそれまでの新幹線車輌にないもので、雪の中から顔を出す新芽をイメージしたアイボリーホワイトと
モスグリーンのツートンカラーだった。
ただ、緑色が薄いために少々締まりがなかったのか、この形式をもとに量産化された200系(illust/34142634)では
この緑色がやや色味の濃いリーフグリーンとなっている。
ちなみに、962形は試運転終了後に事業用車輌に改造することを前提として設計されており、
東北・上越新幹線の開業後は「計画通りに」925形10番台となり、
軌道検測車の921-41を挟んだ7両編成となった。
改造後もしばらくはオリジナルに近いカラーリングを纏っていたが、
旅客用車輌と事業用車輌との区別のため黄色ベースの塗装となる。
のちに軌道検測車を200系から改造の921-32に差し替え、921-41は予備車とするなど変化はあったものの、
長く東北新幹線系統のドクターイエローとして活躍がみられた。
老朽化が著しく2003年にE926形「East i」と交代する形で引退した。
2013-03-15 16:26:58 +0000