ダーカーのキュクロナーダ君は惑星ナベリウスから大空を見上げて呟きました。「あの青い空を高く、遠く飛んで行けたらいいのになぁ」と。でも、隣にいた友達のダーガッシュ君は言いました。「その図体じゃ無理だよ」と。ためしにダーガッシュ君と子分のダガッチャ君たちでキュクロナーダ君を持ち上げようとしました。でもキュクロナーダ君はとても重たいのでとても持ち上げることはできません。「諦めるしかないのかなぁ」そうキュクロナーダ君が思っていたその時、向こうから一人のアークスがやってきました。アークスはキュクロナーダ君たちを目の仇にしている、ダーカーの敵です。でもキュクロナーダ君は思いました。「もしかすると僕の願いを叶えてくれるかもしれない」と。アークスはダーカーたちが持っていない力や技を持っているからひょっとすると、そう思ったのです。するといきなり、アークスは両手に持っていた小さな機銃を構え、キュクロナーダ君に向けて撃ち始めました。動きの遅いキュクロナーダ君には避けることができません。一瞬にして股間のコアを護っていた装甲を壊されてしまいました。「ぐああっ!!」キュクロナーダ君の急所に容赦なく叩き込まれる弾丸の嵐。するとどうでしょう。キュクロナーダ君の身体が宙に浮いているのです!!銃弾が撃ち込まれるほどにその体は高く、高く昇って行きます。しかしそのときキュクロナーダ君の意識は、もっと高く、遠い所にありました。そう。キュクロナーダ君は自分の命と引き換えに、夢を叶えたのです。
2013-03-03 23:10:16 +0000