眼鏡を拭いて掛ける。度は合っていない。拭く前よりはよく見えるが、遠くのものはぼけている。右手で影を作らせないための窓にはカーテンが掛かり、柔らかい光と、短距離走だろうか、体育の授業の音が入ってくる。隣の席に居る人は必死にノートを取っている。黒板とノートとを頭が行ったり来たり、大きく頷いてるようである。そして自分のノートは罫線以外書かれていない。そこに1つの、短くも長くもない曲がった線を引いた。すると、自分の手が別の生き物のようにペンを走らせていくる。やがて1つの線から1つのモノになった。気づけば20分ほど経っていた。自己満足感と長い集中からの解放により、疲れと空虚さが押し寄せる。少し冷えた風が心地よい。窓は開いている。時折カーテンが翻り、空が見える。モコモコとした雲が数個、浮かんでいる。それらを見ていると、猫が日向ぼっこするような、まどろんだ気持ちになっていく。黒板の前で話す男の言葉が頭の中で響き、ひとつひとつ文字になり現れ、消えていく。―また1人、人が落ちた。 昼下がりの授業の出来事 中2的かな?。でもいわゆる黒歴史ポエムって書いたことない。絵ならあるけど別に黒歴史ではないしなあ…
2013-02-21 08:11:25 +0000