『一晩で使い果たしてしまったので』新しい石鹸の材料をグランミリオンまで仕入れにいく、とつい先日明け方に船に戻って来た(勿論、肩に炎の灯った謎の人物に抱えられて半死半生で船に現れた時はちょっとした騒ぎになったことは言うまでもない)『洗濯娘』が言った。
そして何故か、両腕に抱えていた箱の一つを差し出して「お騒がせしちゃったお詫びに」とちょっとだけ良いワインを寄越した。そんな詩人兼洗濯娘は、またしてもふらりと姿を現したかの和装少女と一緒に何やら甲板で騒いでいる。
「エアリエルったら馬鹿なの?鳥頭なの?こんな大切な日に彼氏はどうしたのよ彼氏は」
「だ、だだだだだだから彼氏じゃなくって『文通相手』だって言ってるじゃないの。そ、それより、ほら、トモちゃんにもロサ教会の薔薇を見せたかったのよね。去年のこの時期(illust/15313884)はあそこで過ごしたんだけど、すごく綺麗で!」
たわいもない会話が響く。ふと顔を上げると、船室の窓に映る彼女らの傍らに『二人の男が』見えた。見知らぬ男達だが、見覚えがあるような気がして外に出たが、あれは吾輩の見間違えだったのだろうか。
<とある船長の航海日誌より>
イベントにかこつけて逢い引き(illust/32284093)するには女子力と経済力と度胸がちょっぴり不足している洗濯娘(元アフロ)とその兄(元ドードーさん)と教師(元アイロンさん)の一味(illust/8532882)および一味のアイドルにしてだいじなだいじなオオトモちゃんと、今後もぽちぽち遊びと仕事を兼ねてやってくると思います(船に色んな秘密があるのは薄々気付いてますが居心地いいので定期的に掃除・洗濯・海の旅およびシラガネ様の歌の制作に勤しめたらいいな)コルサック船長(illust/11996845)今までの経緯は【minstreLaundry】タグよりどうぞ。
2013-01-24 14:04:20 +0000