投稿600枚目らしいので、600にちなんだものを
叡山電車のデオ600にしようかと思ったが、
なんの気まぐれか名鉄モ600を
この電車を初めて見たのは1988年。初めて岐阜を訪れた時だ
新岐阜の駅で発車を待つ同車を見て
「なんて細い電車だ」と感じた覚えがある
車体の細さもさることながら、高さがあるので余計に細く見えるのだろう
車輌は近代的ながら、冷房はないし足回りは釣り掛け駆動
台車はボールドウィンや日車のD型を履いており車体のデザインとのアンバランスさが楽しい
車内は1+2列のクロスシートで扇風機は付いていたw
美濃町線の600vから各務原線1500v区間への乗り入れのために用意された複電圧車で、
601~606の6両が1970年から製造された
当初は新岐阜乗り入れ専用車の主力として活躍し、急行運用もこなした
後継のモ880が増備されても新岐阜への直通運用で使用され続けたが、
90年代になると冷房化ができない同車はワンマン化されていた606を除いて一気に廃車されてしまった
最後は606だけが予備車として美濃町線廃線まで活躍、同線と運命を共にした
チャンスはあったのに乗れなかった1両
いろいろ乗れなかった路線や車輌はあるが、この路線、この車輌は悔やんでも悔やみきれない一つだと思う
2001年の揖斐線、谷汲線を訪れた折に岐阜市内線は乗っていたが、
まさか美濃町線まで廃止されるとは思わず手付かずにおいていた
新車が継続的に導入されていたし、関~美濃の間は廃止されたが、その他の区間は当面大丈夫だろうと・・・
しかし、名鉄はその期待をあっさり裏切り、岐阜市内線と共に美濃町線も廃止
この馬面電車もそのまま廃車されてしまった
近年、名鉄は不採算ローカル線の廃止を断行しており、岐阜の軌道線群もその槍玉に上がったのだった
この601は現在、旧美濃駅構内に静態保存されており、その姿を偲ぶことができる
2013-01-17 11:34:51 +0000