あたらしきかがみきびらき

うちの妹『かがみ』は、正月になると巫女服で着飾り台座に正座で鎮座して新年を彩る。正月が終わればその堅苦しい容姿を解除する『かがみ開き』を行い、日常生活を送るのだが、この年は違った。　　　　かがみ「…すがすがしい朝ね。あけましておめでとう、まつり姉さん。私気づいたの　自分の体重なんかを気にしているようなうちは、大切な人を労わってあげる心なんて持てないの。そして本当に私を大切にしてくれる人は、体重がどうであれ私を受け止めてくれるってね。さぁて、私が座っている間にみんな働いてくれてたのだから、私がお汁粉を作りましょ♪」　　　　まつり「…。　悟りを開いちゃったァーーー！！！」