「ほら、もう怖くないよ。 ――大丈夫。私が一緒にいてあげるから」
「私も、お母様とお父様のように…星になっても愛する人と寄り添えるかしら」
淡い紫色の首輪の四世代目
名前:アルバ
性別:女性
年齢:22才
身長:165センチ
黄緑色の首輪の三世代目
父:エトワール【illust/31788264】
母:アーデ【illust/31800216】
兄:天繋ぎのシャルル【illust/32537996】
『夢還狼』の父と『星昇りの民』の母の間に生まれた混血児。
父から白く美しい毛並みと、黒い角、桜色の透明感のある翼(死者の声が聞こえる力の大元)。
母から夜空のような深い藍色の翼と、鳥の姿へと変わる能力、瞳の色を受け継いだ。
性格は穏やかで、おしとやか。
なににでも興味を示し、よく考え行動する健気な子。
父の血を濃く受け継いだことで、他者と夢を共有し、それを星に変え夜空へと還す夢還狼の能力はアルバが受け継いだ。
兄と比べて母の血族の血が薄かったため鳥へと姿を変えるが、朝焼けから完全に日が昇るまでの短い時間のみとなった。
この姿になった時のみ、死者の声が聞こえる。
腰から生えた翼は、夜空のような藍色から羽先になるほど桜色になって透明感が増す。
翼は年を重ねるほど、深く明るく染まっていく。
首輪の色は夜明けのような淡い『紫色』。
服の胸元についている宝石は母の腰に飾っている宝石に似せたもの。(ただし虹色ではなく、藍色から桜色のグラデーション)
花の髪飾りも母の髪飾りに似せたもの。
お母さん大好きっ子。
勿論、お父さんもお兄さんも大好き。
◇朝焼けから日が昇るまでの姿【】◇
白い鷲に似た姿。
狼の耳と尾が生えており、大きさは普通の鷲よりやや大きめ。
腰から夜明け空のような美しい翼と、手前に小さい白い羽根がはえており、計四枚の翼をたずさえている。
この姿の時は死者の声が聞こえ、日々耳を傾けるのが日課。
飛んでいる姿はまるで夜空を照らす流星のように、輝きの軌跡を残していく。
◆◇◆◇◆
遠い遠い、とある世界の語り継がれる夜空が紡いだ物語。
他者と共に夢を過ごし、そこですごした幸せな時間を星へと変えて夜空へ還す白い狼の一族がいました。
星となった記憶を夜空へ記録し、
世代ごとに歴史を刻んで、
命を紡いでいく。
一族の名を、『夢還狼』
彼らの還した数多の星々は、愛する者と共にすごした命の瞬き。
首に巻かれる色は、輝く魂の色。
一等星のように美しく、
夢を紡ぐ白狼達の命の系譜――
第一章:
誰も足を踏み込まない森の奥。
そこに、足腰が弱く孤独で病弱な白狼の少女が住んでいました。
彼女は木の実や果物を食べて、細々と孤独に暮らしていました。
ある日、彼女のもとに相対的な黒い毛並みの狩人が訪れ…彼と恋に落ちました。
脚が悪く木々に覆われた薄暗い世界から抜け出すことの叶わなかった彼女は、
彼の駆けた世界を夢の中で感じました。
風を、大地を…広い世界を共に行きました。
「カル。あなたの夢(世界)はとっても綺麗ね」
そう呟く彼女はとても幸せそうだった。
深い森が彼らを隠すかのように、夢ですごした日々が輝く夜空のカーテンに見守られていつまでも静かに幸せにすごしました。
第二章:
森の外の世界に憧れ、世界中を旅したとある白狼の話。
木々の囲う森の世界しか知らぬが故に純粋で好奇心旺盛な白い狼の青年は、母が夢みた森の外の世界に憧れを持ち、やがて世界へと旅立ちました。
美しくも、残酷な現実の混ざる世界。
混血狩り…様々な世界を見て、
命の尊さを深く考えた彼はやがて――死者の声を届ける、美しい極楽鳥と出会いました。
「生きる世界が違っても、僕らは愛しあえる。 寄り添って生きていけるんだ」
翼のない白狼はたくましいその両足で、一人孤独な彼女をただただ追いかけ大地を駆ける。
二人の生きる世界も、見える世界も違っても、いつまでも共にと誓い…寄り添いました。
第三章:
腰に剣を携え世界を変えようとした、とある誠実な白狼の青年のお話。
極楽鳥の母の能力を引き継ぎ、彼は死者の声が聞こえました。
幼き頃から聞き続けた死者の嘆きの声は、
『これからの子供たちが平和にいきれますように』という純粋な願い。
混血狩りの行われる血の世代を終わらせるために、
天と地を舞いながら暴虐の王に反し、誰のためでもなく『世界』のために戦う。
そして彼はある日、星となる運命を背負った短命の尊い鳥と出会った。
「星となり、夜空に一人で昇るのが怖い」と…震えながら彼女はいう。
初めて、世界ではなくたった一人の大切な人を守りたいと思った。
彼は彼女と共に過ごし、夢で過ごした日々を星にして夜空に散りばめていく。
いつか彼女が夜空へと旅立ち、愛し合う二人を世界が隔だつ時が来たとしても。
「大丈夫。 僕も必ず、そっちに行くから」
いつか自分自身も星となり、彼女の元に寄り添うその日まで。
第四章:
夜明けのような美しい翼を持つ、とある白狼の少女のお話。
彼女の姿は狼にも鳥にも似た姿で、昼でも夜でも神々しく輝くその姿は
星のように瞬き、生きながらにして星となったような姿だった。
淡い桜色の輝きを放ちながら、彼女は広い世界をを羽ばたく。
それはまるで、始まりをつげるかのような夜明けの太陽の色。
――「おはよう」
孤独の夜空なんてもうない。
暗い夜空を照らしながら
夢還狼の歴史の紡がれた星達と共に彼女は生きる。
いつか星となり夜空へ昇るその日まで。
◇◆◇◆◇◆◇
赤色の首輪の一世代目
曽祖父:カル【id=30057572】
曾祖母:ロッティ【id=30075135】
青緑色の首輪の二世代目
祖父:ルーファス【id=30916997】
祖母:アルディシア【id=30841472】
 ̄ ̄
企画元様【illust/29080459】
最後の世代、1月になってしまってからの投稿となってすみません;;
公式では四世代で終わりですが、このあとも夢還狼の系譜は末永く続いていったという感じです…!
改めて、婚姻を結んでくださった、かすみのさん、楠さん、藍宙潤さん!本当にありがとうございました!!心から感謝しております…!
主催、副主催様、運営おつかれさまでした!
企画が終わるのは心寂しいですが、ここまで本当に有難うございました!!**
2013-01-01 09:09:26 +0000