偽りの安息

サッカン

私達は、いつもリラックスしていなければなりませんでした。 ある日、私達の前に一人のOLが現れました。カオルさんです。カオルさんは言いました。「あなた達を人気者にしてあげる。それも、ただゴロゴロしているだけでいいの。」私達は最初、疑心暗鬼でした。が、はたしてそのとおりになりました。楽しかった…。ただそうなると欲が出て来るもので、私達は、色々とやりたい事や、もっと人気の出るようなアイデアをカオルさんに伝えました。 カオルさんは少し冷たい目をした後、にこやかにこう答えました。「あなた達は、ただリラックスしていればいいの。」そして3年、5年。月日は流れ、私達は、リラックスという鎖に繋がれた囚熊のようになっていました。…過密なスケジュールをこなす毎日に、心の糸はぴんぴんに張り詰めていました。それなのに、お客さんの前ではいつもリラックスしていなければならなかったのです…ある日の仕事の帰り、私達は夕暮れの橋の上をトボトボと歩いていました。 太陽は沈みかかっており、突然、空が血のような赤色に変わりました。その光が橋を、そして、私達を照らしつけました。…その時、私達の心の糸は切れてしまったのです。

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2009-02-22 15:20:37 +0000