霞雪 誠 行方不明の兄を探して放浪の旅をしている闘神。 かつてアナトは愛と戦を司る女神であったが、彼女の愛は主に、兄である嵐と慈雨の神-バアルに注がれていた。しかしアナトの過剰かつ際限ない献身は、さしずめヤンデレの妹に束縛されるお兄ちゃんが如き不安と恐怖をバアルに植え付け、自身の堕落を恐れたバアルは父の許しを得てしばらく天界を去ることとなった。 こうしてアナトの慈愛は別の何かに向かうだろうと思われていたが、どうやらアナトは本当にバアルただ一人を愛していたらしく、バアルのいない天界で行き場を失ったアナトの慈愛はすっかり影を潜め、代わりに生来の暴力的かつ直情的な性格が顕著に現れだしたかと思うと、
アナトはたちまち闘神となってしまった。 これを見かねたアナトの父である最高神-イルは、バアルが天界を去った本当の理由は告げずに、「バアルを見つけることが出来たら彼との結婚を許可する」とアナトに約束し、体よくアナトを天界から遠ざけ、裏でバアルの逃走を全力サポートすることを決意する。 かくしてアナトのお兄ちゃんを探す旅が始まったのである。（出典：ウガリット神話） 【装備品①/アンガー・グラム】その昔、戦を求めて北欧のラグナロクに乱入した際に手に入れた剣。しかしどれだけ手を尽くしても決してこの剣が鞘から抜けることはなく、仕方ないのでこの剣の強靭さを活かし、頭部への致命傷を防ぐ頭用防具として使っている。 【装備品②/アル・アトファル】これまた戦を求めてアトランティスの戦争に乱入した際に手に入れた金属：オレイカルコスを使って、アナト自身が鍛え上げた近接戦闘特化型腕鎧および脚鎧。ちなみにオレイカルコスの鍛錬の際、アナトのもう一人の兄である炎と死の神-モートが治める冥界の炎を勝手に使った。
2012-10-25 15:58:02 +0000