木霊のニンフ・エコー

ギリシャの木霊のニンフ・エコーです。
彼女はゼウスの浮気の片棒を担いでしまったためにヘラに憎まれ、相手の言葉をおうむ返しにすることしかできなくなってしまい、絶世の美男子ナルキッソスに思い告げることができなくなった上にナルキッソスから冷たくあしらわれてしまいます。
そのことを嘆いた彼女は山奥に隠れ住み、その生活の中で心と体をすり減らして声だけの存在と化してしまった……という悲しい伝説を持っています。
声だけの存在ですが元々はどんな姿だったのだろう……？　と思いを巡らせて描きました。
「言葉をおうむ返しにする」というヘラの呪いからオウム・インコ系の脚にしてオカメインコのような冠羽を付けました。
配色は絶滅してしまったアメリカのインコ・カロライナインコを参考にしました。
手にしている花と耳飾りにしている花は水仙です。